2024年11月27日更新

監修記事

輸入住宅の価格は高い?メリット・デメリットや相場を解説

輸入住宅の本体価格は様式にもよりますが、2,000万円~が相場です。海外のおしゃれな輸入住宅に憧れてはいるものの、価格が高くなることを不安に感じている方も少なくないでしょう。
そこでこの記事では、輸入住宅の費用相場や価格を抑える方法について解説します。輸入住宅の種類や価格を把握して、予算内で理想の家づくりを実現しましょう!

まずは
無料のプラン比較から

輸入住宅とは

出典:セルコホーム-カナダ輸入住宅

輸入住宅とは、海外の思想設計に基づいて建てられた国内の住宅のことです。

必要な資材を輸入し、海外の住宅と同じ工法で建てているのが特徴です。

輸入住宅はデザイン性の高さはもちろん、耐久性や断熱性、気密性にも優れているため、日本でも暮らしやすい住まいになります。

ヨーロッパやアメリカの街並みを思わせる、おしゃれなデザインもポイントです!

輸入住宅と洋風住宅の違い

輸入住宅の明確な定義はとくに決められておらず、輸入住宅だからといって必ずしも資材をすべて輸入しているわけではありません。

ハウスメーカーによっては国内の資材で建てた洋風住宅を、輸入住宅として販売しているケースもあります。

輸入住宅の価格・費用相場

輸入住宅の本体価格2,000万円~
輸入住宅の坪単価60万~90万円

輸入住宅の本体価格と坪単価は、上記の価格が相場です。

輸入住宅の価格は注文住宅と大きく変わらないため、輸入住宅を選んだからといって費用が急に高くなる心配はありません。

注文住宅を建てるときと同様に、住まいのデザインや間取り、設備のグレードによって費用は上下します。

>>家の建て替え費用はこの記事で紹介!

>>注文住宅の費用、注文住宅の種類はこの記事で紹介!

輸入住宅と注文住宅の価格が変わらない理由

輸入住宅は価格を抑えるために、資材調達や施工の面でコストダウンの工夫がされています。

資材調達では一度に多くの資材をまとめて調達することで、輸送費を必要最低限に抑えているのが特徴です。

また、施工をスムーズに進めるためのマニュアルを用意し、工期が長引くのを防いでいます。

まずは
無料のプラン比較から

輸入住宅のスタイル・様式の種類

輸入住宅はスタイルや様式が複数あり、それぞれ住まいの外観や内装が異なります

スタイル・様式の違いを把握して、好みの輸入住宅を選びましょう。

ヨーロッパスタイル

出典:メープルホームズ-フレンチスタイル

ヨーロッパスタイルは、自然素材を使用したあたたかみのある住まいです。

パネル工法を用いて建てられることが多く、耐震性・気密性・断熱性・耐火性に優れているのがメリットです。

ヨーロッパスタイルには、白やベーシュを基調としたフレンチスタイルや、レンガ・タイルを使ったプロヴァンススタイルなどがあります。

ほかにも漆喰や木製扉が特徴のスパニッシュスタイルや、外壁を天然石で作るコッツウォルズスタイルなど、地域ごとに様式が異なります。

ヨーロッパスタイルは大きく北欧と南欧に分けられ、地域の気候によって住まいの性能が異なるのも特徴です。

気温が低い北欧では寒さに耐えられる住まいが、夏の日差しが強い南欧では直射日光を遮れる住まいが建てられています。

アメリカンスタイル

出典:コグマホーム-アメリカンハウス

アメリカンスタイルは、レトロな住まいからモダンな住まいまで幅広いデザインがあります。

時代や地域ごとにさまざまな様式があり、ハリウッド映画に登場するような家を建てられるのが魅力です。

建物は主に2×4工法で建てられており、耐震性や耐火性に優れているのが特徴です。

アメリカンスタイルには、19世紀のアメリカをイメージしたカントリースタイルや、カリフォルニアの海辺を思わせる西海岸スタイルなどがあります。

ほかにもスタイリッシュで都会的なモダンスタイルや、深みがある色合いのヴィンテージスタイルなど、落ち着いた雰囲気のデザインもあります。

北欧スタイル

出典:スウェーデンハウス-北欧デザインの平屋

北欧スタイルは、フィンランドやノルウェー、スウェーデンなどの地域で見られる住宅です。

冬の寒さが厳しいことから、高断熱・高気密のぬくもりを感じさせる住まいが建てられています。

住まいの外観はシンプルで、積雪から住まいを守る三角屋根が特徴です。

内装には無垢材・レンガ・漆喰・珪藻土といった自然素材が用いられ、あたかかみを感じる空間に仕上がっています。

ブリティッシュスタイル

出典:株式会社ノアデザインインク-ブリティッシュスタイル

ブリティッシュスタイルは、イギリスの伝統を感じさせる重厚な住まいです。

外壁にはレンガや漆喰が用いられており、全体的に暗めの色調で作られています。

趣のあるブリティッシュスタイルの住まいには、アンティーク調の家具がよく似合います。

室内はLDKのような広々とした部屋ではなく、プライベートな小さめの部屋で構成されているのが特徴です。

チューダースタイル

出典:三井ホーム-チューダーヒルズ

チューダースタイルは、ハーフティンバー技法の外壁が特徴的な住まいです。

15世紀後半から16世紀にかけて流行したスタイルで、ゴシック様式の影響を受けているといわれています。

ハーフティンバー技法とは木材のフレームを露出させる建築様式で、コントラストのある外観が魅力です。

屋根は急こう配の三角屋根が用いられ、煙突が付いている建物もあります。

輸入住宅のメリット

輸入住宅は外観や内装がおしゃれなだけでなく、機能性に優れているのも特徴です。

ここでは、輸入住宅を建てるメリットについて解説します。

デザイン性が高い

輸入住宅の大きな特徴は、海外ならではのおしゃれなデザインです。

まるでヨーロッパやアメリカにいるかのような、海外の街並みを彷彿とさせる住まいが建てられます。

日本にはないデザインの住宅を建てられるため、周囲とは違ったデザインの住まいを選びたい方にもおすすめです。

間取りが広々としている

輸入住宅は国産住宅より間取りが広々としているのもメリットです。

国産住宅は比較的コンパクトに作られているため、家族が多いと部屋や廊下を狭く感じることもあるでしょう。

その点、輸入住宅は海外の基準で設計しているため、空間にゆとりがある住まいを建てられます。

家の寿命が長い

海外では日本と違い住まいを何世代も受け継いでいく風習があるため、家の寿命が長いのも特徴です。

国産住宅は平均寿命が30年ほどなのに対して、輸入住宅は平均寿命が100年ほどともいわれています。

完成後も定期的なメンテナンスは必要ですが、日本の住宅よりも長く住める家づくりが可能です。

断熱性や気密性が高い

北欧や北米といった寒い地域で建てられている住まいは、断熱性や気密性に優れているのがメリットです。

日本でも断熱性と気密性に力を入れているハウスメーカーは増えていますが、北欧や北米の住まいほど性能は高くありません。

海外の厳しい気候にも耐えられる高断熱・高気密の住まいを建てたい方は、輸入住宅を検討してみてください。

耐震性に優れている

輸入住宅はパネル工法や2×4工法で建てられている住まいが多く、耐震性に優れています。

日本の伝統工法である在来工法が柱で住まいを支えるのに対して、パネル工法や2×4工法は床や壁といった面で住まいを支えるのが特徴です。

パネル工法や2×4工法は在来工法よりも耐震性が約1.5倍~2.0倍高いともいわれており、地震に強い家を建てられます。

まずは
無料のプラン比較から

輸入住宅のデメリット

デザインから機能性までメリットの多い輸入住宅ですが、なかにはデメリットもあります。

メリット・デメリットを両方把握して、後悔のない家づくりをしましょう。

十分な土地の広さが必要

輸入住宅は間取りにゆとりがある分、ある程度の広さがある土地を用意しなければなりません。

既存の住まいを解体して新しく建てる場合、土地の広さが足りなくなるケースもあるので気を付けましょう。

都心で土地を新しく購入する場合は、広い土地がなかなか見つからない可能性も考えられます。

リフォームがしにくい

パネル工法や2×4工法は、在来工法よりも間取りの変更が難しいといわれています。

建物を面で支えている構造上、安易に壁を取り払って間取りを変えることはできません。

また、輸入住宅はインチ単位を基準に設計しているため、リフォームの際に日本の建材や設備があわないケースもあります。

依頼するリフォーム会社も輸入住宅に詳しい会社を選ぶ必要があるため、一般的な住まいよりもリフォームしにくいといえます。

メンテナンスが難しい

住まいのメンテナンスで新しい部品が必要なとき、部品の入手に時間がかかるのもデメリットです。

輸入住宅は海外の資材や設備を輸入しているため、住まいの設備が故障した際は新しい部品を輸入する必要があります。

輸入する際は輸送費がかかるため、メンテナンス費が膨らんでしまう場合もあるでしょう。

費用が割高になるケースもある

海外の資材を使用して建てる輸入住宅は、費用が割高になってしまうケースもあります。

為替の影響で材料費が高くなったり、資材を運ぶ際に輸送費がかかったりするためです。

また、輸入住宅は国産住宅と工法が違うため、専門的な知識を持つ職人でないと建てられません。

技術や知識の豊富な職人に依頼することで、人件費が高くなってしまう場合もあります。

輸入住宅を扱っているハウスメーカー

おしゃれな外国風の住宅を建てたい方は、輸入住宅を扱っているハウスメーカーで家づくりの相談をしましょう。

輸入住宅を販売しているハウスメーカーの種類と特徴を紹介します。

スウェーデンハウス

出典:スウェーデンハウス-標準仕様のモデルハウス

スウェーデンハウスは、「世代を越えて住み継ぐ家づくり」をコンセプトに掲げているハウスメーカーです。

スウェーデンの輸入住宅を取り扱っており、注文住宅からセミオーダー住宅まで幅広いラインナップがあります。

北欧の厳しい気候で育まれた、高気密・高断熱の住まいが特徴です。

アフターサポートにも力を入れており、50年間の無料定期点検を受けられます。

セルコホーム

出典:セルコホーム-カナダ輸入住宅の外観

セルコホームは、カナダの輸入住宅を取り扱うハウスメーカーです。

カナダの厳しい自然環境にも耐えられる、断熱性・気密性・省エネ性に優れた住まいを提案しています。

さまざまな価値観が共存するカナダならではの多彩なデザインで、周囲と被らない個性的な住まいが建てられます。

10年間の無料点検サービスと20年間の長期保証付きで、安心した家づくりができるのもポイントです。

三井ホーム

出典:三井ホーム-スパニッシュ様式

三井ホームは、注文住宅・規格住宅・輸入住宅を扱っているハウスメーカーです。

輸入住宅では、スパニュッシュ様式やチューダーヒルズの住まいを取り扱っています。

三井ホームの輸入住宅はデザイン性に優れ、高級感もありますが、厳密には輸入住宅テイストの住まいであり、海外から輸入した資材を使用しているわけではありません。

国産の資材を用いて外国風の住まいを建てたい方には、三井ホームがおすすめです。

アーデンホーム

出典:アーデンホーム-アメリカン住宅

アーデンホームは、「家賃以下のローン」をコンセプトにローコストの輸入住宅を提案しているハウスメーカーです。

小屋裏のある住まいを得意としており、小さな土地でコストを抑えながら家づくりができます。

オーソドックスなアメリカン住宅から、イギリスの伝統的なジョージアンスタイルまで、幅広いデザインを取り揃えているのも特徴です。

性能面でも耐震性・耐火性・耐風性・断熱性に配慮し、安全と快適さを兼ね備えた輸入住宅が建てられます。

インディアホーム

出典:インディアホーム-フレンチハウス

インディアホームは、世界各国の輸入住宅を取り扱っているフランチャイズのハウスメーカーです。

北欧住宅・南欧住宅・アメリカン住宅・アジアン住宅といった幅広いデザインを展開しています。

制震対策に力を入れており、独自の制震システムで大切な住まいを地震から守ります。

また、ハイグレードの断熱性能で、快適な住環境を保ちつつ省エネ効果が得られるのもメリットです。

まずは
無料のプラン比較から

輸入住宅の価格を抑える方法

理想の住まいを建てるために外観や内装をこだわりすぎると、予算オーバーしてしまう場合があります。

価格を抑える工夫も取り入れながら、納得のいく住まいを予算内で建てましょう。

外観や間取りをシンプルにする

住まいの外観や間取りを個性的なデザインや凝ったデザインにすると、その分費用は高くなってしまいます。

できるだけ費用を抑えたい場合は、凹凸の少ないシンプルな外観と間取りを選ぶのがおすすめです。

必要最低限の部屋数にすることで壁やドアなどの資材も節約でき、低コストの家づくりができます。

建築材料や設備のグレードを抑える

住まいの費用は建築材料や設備のグレードによっても大きく上下します。

内装の素材にこだわったり、水回りの設備をハイグレードなものにしたりすると、費用が高くなり予算内に収まらなくなることもあるでしょう。

予算内で住まいを建てたいときは、建築材料や設備のグレードを下げると費用を抑えられます。

坪単価が安い土地に建てる

輸入住宅を安く建てるなら、郊外や地方の坪単価が安い土地に建てるのがおすすめです。

同じ広さの輸入住宅でも、坪単価の高い都会では建物の本体価格が高くなってしまいます。

住宅の少ない地域では広い土地も確保しやすく、安くて広い住まいが建てやすくなります。

>>市街化調整区域で建て替えや増築はできる?
>>市街化調整区域に家を建てるデメリットとは?

中古の輸入住宅を検討する

輸入住宅は耐久性が高く長持ちするため、中古物件を安く購入するのも1つの方法です。

気になる部分はメンテナンスやリフォームをすると、住まいの雰囲気を一新して暮らせるでしょう。

輸入住宅はあえて経年変化を楽しみながら住むこともできるので、レトロな雰囲気が好きな方は中古の輸入住宅を検討してみてください。

標準仕様の住まいを建てる

輸入住宅を購入する際は、ハウスメーカーが提案している標準仕様の住まいを選ぶと最低限の費用で建てられます。

さまざまなオプションを追加すると住まいの利便性やデザイン性は高まりますが、費用が高くなってしまうので注意しましょう。

どうしても追加したいオプションがある場合は、家族で話し合って優先順位を決めておくのがおすすめです。

輸入住宅専門のハウスメーカーを選ぶ

輸入住宅の施工実績が豊富なハウスメーカーは、実績が少ないハウスメーカーよりも比較的安く建てられます。

選択制の規格住宅を扱っているハウスメーカーであれば、資材を一括で仕入れているため、コストを抑えた家づくりができます。

実績の多いハウスメーカーは打ち合わせをスムーズに進められるため、打ち合わせの回数が減り、工期や人件費を減らせるのもメリットです。

輸入住宅を建てる際の注意点

輸入住宅は海外から資材を輸入しているため、家づくりにかかる費用が為替の影響を大きく受けてしまいます。

円安の時期に輸入住宅を購入すると、円高のときに比べてかかる費用が何倍にも膨らんでしまうので注意しましょう。

為替の状況を見て円高のときに輸入住宅を購入すれば、円安のときよりもコストを抑えやすいです。

まずは
無料のプラン比較から

Q&A 輸入住宅に関するよくある質問

輸入住宅を検討している方のよくある質問を紹介します。

輸入住宅は何年住める?

輸入住宅の平均寿命は国産住宅よりも長く、100年ほどといわれています。

注文住宅の建築価格は平均いくら?

国土交通省の令和4年度住宅市場動向調査によると、注文住宅の建築価格は全国平均で3,935万円です。

出典:国土交通省-令和4年度住宅市場動向調査

>>家の建て替え費用はこの記事で紹介!

建て替え・注文住宅に対応する優良な建設会社を見つけるには?

ここまで説明してきた建て替えは、あくまで一例となっています。

注文住宅の設計プランや費用は、施工店によって大きく異なることがあります。

そのときに大事なのが、複数社に見積もりを依頼し、「比較検討」をするということ!

実際に注文住宅を建てるには時間がかかるので、この記事で大体の予想がついた方は早めに次のステップへ進みましょう!

「調べてみたもののどの会社が本当に信頼できるか分からない…」

「複数社に何回も同じ説明をするのが面倒くさい...。」

そんな方は、簡単に無料で一括査定が可能なサービスがありますので、ぜひご利用ください。

無料の一括見積もりはこちら>>

一生のうちに注文住宅を建てる機会はそこまで多いものではありません。

後悔しない、失敗しない建て替えをするためにも、建設会社選びは慎重に行いましょう!

まずは
無料のプラン比較から

この記事の監修者プロフィール

【監修者】下久保彰

2級建築士。建築設計や施工業務を30年以上経験。最近は自営にて各種請負業務を行う。

まずは
無料のプラン比較から
無料建て替え
一括見積もりをする