2024年11月26日更新

監修記事

1LDKの新築一戸建て価格とは?価格や間取りプラン・注意点を解説

1LDK新築一戸建てを建てる価格相場は1,500~2,000万円です。
しかし、延床面積によっては2階建よりも費用相場が高くなるケースがあるため注意が必要です。
当記事では、1LDK新築一戸建てを建てる価格相場や特徴、費用を抑えるポイントを解説します。
1LDK新築一戸建ての間取りやおしゃれにするポイントについても触れているので、これから家を建てる人は参考にしてください。

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1LDK新築一戸建ての価格相場

1LDK新築一戸建てを建てる価格相場は1,500~2,000万円です。

国土交通省が発表している2023年度「建築着工統計調査」によると、一戸建てにおける平均的な坪単価は約79万円としています。

坪単価79万円で延床面積を20坪の1LDK新築一戸建てを建てた場合、1,580万円が本体工事にかかる価格です。

これに建物価格の20%程度の付帯工事費、建物価格の8%程度である税金をはじめとした諸経費を加味した金額が最終的な総工費となります。

なお、1LDK新築一戸建ては屋根や基礎の材料費や建築費用がかさみ、結果的に2階建てより総工費が高くなるケースも。

設備のグレードによって価格は左右する

相場価格はあくまでも目安であり、設備のグレードや建材費、どの施工会社に依頼するかによって価格は大きく左右します。

>>注文住宅の建築費用のめやすはこちらの記事で紹介

1LDK新築一戸建ての特徴

1LDK新築一戸建ての物件と聞くと狭すぎて住めないという印象があるかもしれません。

この項では、1LDK新築一戸建ての特徴を解説します。

それぞれの特徴から1LDK新築一戸建てのイメージを膨らませてみてください。

特徴1 単身や夫婦のみの世帯に最適

1LDK新築一戸建ては1人暮らしはもちろん、リビングも寝室も自然と一緒に過ごせる間取りであるため2人暮らしにもおすすめです。

1人または2人で暮らす物件としての1LDK新築一戸建ては、広すぎず狭すぎず生活に必要不可欠なものが揃う間取りといえます。

子供が社会人になったこときっかけに移住を検討する夫婦や、子供を持たないDINKS世帯にも適しているでしょう。

部屋数が少ないため掃除の手間も減り、日常生活にゆとりが生まれます。

特徴2:過ごしやすい延床面積は20坪前後

暮らしやすい1LDK新築一戸建てに必要な延床面積の目安は20坪前後です。

下記に暮らしやすい1LDKの間取りの内訳をまとめたので参考にしてください。

暮らしやすい1LDKの間取りの例
間取り暮らしやすい広さ
LDK(リビング・ダイニング・キッチン)18帖
寝室8帖
収納2帖
浴室2帖
洗面所2帖
トイレ1帖
廊下2帖
玄関4帖
合計39帖(約20坪)

上記のとおり、充分なLDKや寝室のスペースを確保すると20坪前後が最適な1LDKの床延面積と言えるでしょう。

収納の多さ、LDKの大きさを重視すると20坪以上の床延面積を検討する必要があります。

特徴3:導線がシンプルになる

1LDK新築一戸建ては、2階建てや3階建てと比較すると必然と動線がシンプルになる特徴があります。

キッチンや浴室、トイレなどの水回りを一か所に集結しやすいため室内を行き来するストレスから解放されます。

1LDKならではの廊下のない間取りを採用すればより動線がシンプルになり、家事効率暖房効率が上がるでしょう。

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1LDK新築一戸建てのメリット・デメリット

1LDK新築一戸建てにはメリットとデメリットの双方があります。

メリットとデメリットをよく理解して設計に活かしましょう。

メリット

1LDK新築一戸建てのメリットは以下のとおりです。

1LDK新築一戸建てのメリット
  • 動線が短い
  • 掃除が楽になる
  • 自然と家族一緒に過ごせる
  • バリアフリーにすれば老後も住める
  • 建築コストを抑えられる

2階がない1LDK新築一戸建てはキッチンや浴室、水回りを一か所にまとめられ家事の効率が上がります。

無駄な広さがないため、家族が自然と顔を合わせる良い距離感の家になるでしょう。

段差のないバリアフリー仕様に設計すれば、老後も安心して暮らせます。

デメリット

メリットがある一方で、新築一戸建てには以下のデメリットもあります。

1LDK新築一戸建てのデメリット
  • 大人数での暮らしに適していない
  • 採光を得られないケースがある
  • プライバシーの確保に配慮する必要がある
  • 坪単価でみると2階建てよりも割高になる

前途したとおり1LDKは1~2人暮らしに適した間取りです。

居室は1つであるため、将来的に家族構成に変化する可能性のあるご家庭には向かないでしょう。

周辺の環境によっては充分な採光やプライバシーが得られないケースも。

周辺に高い建物がある場合や人通りの多いエリアである場合、採光やプライバシーに配慮した間取りを検討する必要があるでしょう。

新築一戸建ての建築費用を抑えるポイント

延床面積によっては2階建てよりも坪単価が高くなる平屋ですが、下記のポイントにより建築費用を抑えられます。

建築費用を抑えるポイント
  • シンプルな間取りにする
  • 箱型に設計する
  • 水回りをまとめる

少しでも建築費用を抑えたい人は参考にしてみましょう。

ポイント1:シンプルな間取りにする

建築費用を抑えたい場合、なるべくシンプルな間取りを採用しましょう。

1LDKの居室は1部屋ですが、収納や廊下などを取り入れると建材に加えて工程も長くなるのでコストがかかります。

1LDKは建築費用を抑えられる間取りですが、よりコストを抑えたい人はシンプルな間取りにすると良いでしょう。

ポイント2:箱型に設計する

凹凸の少ない箱形の家は建築費用を抑えられます。

凹凸があると、その分壁面や柱、窓などが必要となり建築費用がかさみます。

長方形や正方形のシンプルな箱型であれば、必要とされる建材も削減できるため建築費用の軽減が可能です。

ポイント3:水回りをまとめる

建築費用を抑えたい場合、水回りを一か所にまとめましょう。

キッチンや風呂場などの水回りに不可欠なのが配管の設備ですが、水回りが家の四方に分散しているような間取りだと配管が複雑になり、部材も増えて工期も伸びてしまいます。

コスト削減をするなら、配管工事の手間がかからない間取りを採用しましょう。

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1LDK新築一戸建てにおけるライフスタイル別の間取り

1LDKの平屋ならどのような部屋の配置が考えられるのでしょうか。おすすめの間取りと平屋をおしゃれにするコツを建て坪数別に紹介します。

空間をゆったり使う中庭のある優雅な間取り【2人暮らし】

1LDK新築戸建てと中庭ウッドデッキを組み合わせることによりモダンで優雅な空間を演出できます。

広い土地がなくとも中庭にルーバーを採用し、開放感を保ちつつプライバシーを確保しています。

LDKには畳スペースを設けたこだわりの注文住宅です。

動線を重視した無駄のない間取り【2人暮らし】

17坪の1LDK新築戸建てでは、動線を重視した無駄のない間取りが可能です。

水回りを一か所にまとめ家事を効率化し、カウンターキッチンを採用することで17帖超えの広々LDKを実現できます。

廊下をなくし代わりに広々とした生活空間を確保しています。

老後も安心して暮らせるバリアフリーな間取り【1人暮らし】

25坪の1LDK新築戸建てでは、老後も安心してゆったりと暮らせるバリアフリーな間取りが可能です。

段差を一切なくして家中にゆったりとしたスペースを設ければ、将来的に車いすになっても快適に生活できます。

玄関扉は横開きで開口部の広いものを採用する工夫をすれば、車いすでも安心して出入り可能です。

新築一戸建てにおける注意点

1LDK新築一戸建てには2階建てや3階建ての住宅にはない注意点があります。

事前に注意点を確認して、間取りや外構作りの参考にしましょう。

注意点1:防犯面を意識する

1LDK新築戸建てのような平屋は2階建てと比較すると1階部分に窓が多いため、防犯面への意識を向けなければなりません。

窃盗の場合、玄関よりも窓から侵入するケースが多いため防犯ガラスや2重鍵などの対処法が効果的です。

高いフェンスや植木には注意点もある

1LDK新築一戸建ての場合、プライバシーの確保から高いフェンスや植木を設けるケースは注意が必要です。外部からの目線を遮断してしまうため、窃盗に侵入されても気づかれにくいリスクを考慮しましょう。

注意点2:プライバシーを確保する

周辺に高い建物があるとプライバシーの確保が難しくなります。

2階建てやマンションに隣接していると、見下ろされた配置となるので良い気持ちはしないでしょう。

このため、1LDK新築一戸建てを建てる際には周辺住宅と距離を置く形が理想です。

広い土地の確保が難しい場合には中庭に大きな窓を設置することでプライバシーを確保しつつも採光を取り入れられます

注意点3:災害リスクを加味する

2階がない1LDK新築一戸建ては、水害をはじめとした災害のリスクを加味して設計する必要があります。

ハザードマップを参考にした土地選びや基礎の高さを上げると床下・床上浸水のリスクの軽減が可能です。

火災保険の水災オプションに加入すれば、万が一の際に保証を受けられることも。

1LDK新築戸建ては災害に弱くない

シンプルな造りである1LDK新築一戸建ては、2階建てや3階建ての住宅と比較すると避難経路を確保しやすい利点も。

1階建て2階建て問わず、日頃から災害リスクに備えた動きを取る必要があるでしょう。

注意点4:使いやすい動線を確保する

1LDK新築戸建てを建てる際には動線の確保に注意しましょう。

キッチンや浴室、洗面所などにストレスなく移動可能な動線を確保できれば家事効率が上がります。

家事動線のみではなく、生活動線も確保してコンセントの場所や家具の置き場もしっかりと考える必要があります。

居室とLDKの2部屋がメインとなるため、窮屈にならない動線造りが大切です。

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新築一戸建てをおしゃれにするポイント

1LDK新築一戸建てをおしゃれにするためには、以下のポイントを押さえましょう。

おしゃれにするポイント
  • 外観にこだわる
  • 屋根にこだわる
  • ロフトをつける
  • ウッドデッキを設置する
  • 勾配天井を設ける

限られた空間を彩るさまざまな工夫があるので参考にしてください。

ポイント1:外観にこだわる

1LDK新築一戸建てでおしゃれに暮らしたい場合、外観にこだわりましょう。

外観は常に人から見られる箇所であり、家主のこだわりを見せられる最大ポイントと言えます。

漆喰の白い壁が目を引く平屋や、木目を活かしたナチュラルウッドの外壁、外壁いっぱいに大きな窓を付けると外観がおしゃれになります。

ハウスメーカーの施工例などを参考に、外観にこだわった設計をしてみましょう。

ポイント2:屋根にこだわる

外観にこだわりを持たせられなくとも、屋根の形だけで家の印象は大きく変わります。

昔ながらの三角屋根が印象的な切妻屋根や、屋根の棟から一方に流れるように設計された直線がきれいな片流れ屋根など、屋根の形を変えただけで印象は大きく変わるでしょう。

片流れ屋根はおしゃれで実用的

片流れ屋根やモダンな印象を与えるだけではなく、太陽光発電も設置しやすい特徴があります。三角屋根と比較すると価格が抑えられ実用的です。

ポイント3:ロフトをつける

1LDK新築一戸建てにロフトをつけると家全体の天井高が上がり、開放感のあるおしゃれな印象になります。

ロフトとは

屋根裏を使った天井までの高さを1.4メートル以内で設計したスペースです。

ロフトは直立できませんが、納戸やゲスト用の寝室などさまざまな活用ができるでしょう。

小窓を設け高い位置からの採光を取り入れれば一味違った素敵な住宅になります。

ポイント4:ウッドデッキを設置する

ウッドデッキはLDKの延長として広い空間を実現してくれます。

和モダンな雰囲気を演出するだけではなく、ガーデニングやBBQスペースとしても活用可能です。

昨今では、ダイニングやキッチンとウッドデッキを繋げる「アウトドアリビング」や「テラスダイニングスタイル」も注目されているので、おしゃれなだけではなくさまざまな使い方ができます。

ポイント5:勾配天井を設ける

勾配天井とは、屋根の形状を活かした斜めの天井です。

屋根の角度によっては最高で5mもの高い天井を作り出せるため、おしゃれで開放感のある間取りを演出できます。

勾配天井の活かし方の例
  • 勾配部分を木目調にして暖かい雰囲気を演出する
  • 高窓や天窓を設けて採光を取り入れる
  • 梁を渡してアクセントをつける

おしゃれを演出できる一方で、勾配天井は掃除や照明の交換などメンテナンスが難しいデメリットもあるため慎重に選択しましょう。

【Q&A】新築一戸建てに関するよくある質問

タマホームの1LDK新築一戸建ての価格はいくらですか?

タマホームの坪単価は50~100万円です。

1LDKを15坪とした場合「50(万円)×15(坪)=750(万円)」となり、本体工事費のみで750万円がタマホームの下限価格といえます。

本体工事費の他には付帯工事費や税金、ローン手数料などの諸費用がかかるため予算は余裕を持って組みましょう。

2LDK新築一戸建ての価格はいくらですか?

国土交通省が発表している2023年度「建築着工統計調査」によると、一戸建てにおける平均的な坪単価は約79万円です。

79万円の坪単価に平均的な2LDKの住宅面積である30坪に照らし合わせると「79(万円)×30(坪)=2,370(万円)」となり、本体工事費のみで2,370万円程度かかることがわかるでしょう。

前途したとおり上記は本体工事費のみであるため、付帯工事費や諸費用も加味すると総額は3,000万円程度見込む必要があります。

>>平屋の建築費用相場やメリット・デメリットはこちら

300万円でローコストの平屋を建てられますか?

平屋のローコスト住宅を建てるには最低でも2,000万円程度必要です。

平屋だからといって総工費用が抑えられることはなく、延床面積によってはかえって2階建てよりも費用がかかるケースもあります。

>>ローコストの平屋について詳しくはこちら

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後悔しない、失敗しない建て替えをするためにも、建設会社選びは慎重に行いましょう!

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】下久保彰

2級建築士。建築設計や施工業務を30年以上経験。最近は自営にて各種請負業務を行う。

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