2024年12月13日更新
木造平屋の坪単価はいくら?費用相場や間取り例を紹介
木造平屋住宅の費用相場は、2,000万~3,200万円です。おしゃれな木造平屋を検討しており、価格や耐震性について詳しく知りたい方も少なくないでしょう。
そこでこの記事では、木造平屋の費用相場や坪単価、耐震性について解説しています。木造平屋の費用感を把握して、理想の住まいを建てましょう!
目次
木造平屋住宅の特徴とは
木造平屋住宅とは、木造で建てられた1階建ての住まいを指します。
木造の良さと平屋の良さを併せ持っており、低コストで暮らしやすい住まいを建てられるのが魅力です。
平屋住宅を建てる場合、坪単価は鉄骨よりも木造の方が割安になります。
木造住宅は鉄骨住宅よりも高断熱にしやすく、間取りの自由度が高いメリットもあります。
また、平屋の特性上バリアフリー設計にしやすいため、高齢になっても安心して暮らせるのが嬉しいポイントです。
木造平屋を建てる費用相場
坪単価 | 40〜80万円 |
新築費用相場 | 2,000万~3,200万円 |
木造平屋を建てる費用相場は、2,000万~3,200万円です。
新築費用相場には、建物の本体価格と付帯工事費、諸経費が含まれています。
平屋は二階建てよりも基礎と屋根の面積が広くなるため、坪単価も高くなる傾向です。
坪単価は住まいの広さや屋根の素材、導入する設備の種類によっても変動します。
土地を所有しておらず新たに土地を購入する場合は、追加で土地代がかかるので把握しておきましょう。
木造平屋のメリット・デメリット
木造平屋のメリット・デメリットは上記の通りです。
木造平屋はワンフロアの間取りなため、生活動線が短く暮らしやすい住まいを建てられます。
家族と自然にコミュケーションが取りやすい点や、二階建てよりも将来的な修繕費を節約できる点もメリットといえます。
ただし、建物が広くなると中央部の日当たりが悪くなってしまう点や、防犯面で対策が必要な点はデメリットです。
木造平屋が耐震性に優れている理由
- 上階がないため建物への負担が少ない
- 2階建てよりも建物の高さが低いため、揺れにくく倒壊しにくい
木造住宅の工法は、主に木造軸組工法・2×4工法・木造ラーメン工法の3種類です。
それぞれ建築方法は異なりますが、どの工法も耐震性に優れているといわれています。
日本の伝統工法として知られている木造軸組工法は、耐力壁をバランス良く配置し、接合部に金物を使用することで耐震性が高められます。
2×4工法は柱ではなく面で建物を支える構造上、外部からの力を分散しやすく地震に強いのが特徴です。
木造ラーメン工法は鉄骨造やRC造で用いられていたラーメン構造を応用した工法で、柱や梁を剛接合することで頑丈な建物を作り上げています。
地震に強い木造平屋を建てるポイント
もともと耐震性の高い木造平屋ですが、より耐震性を高めるためにはいくつかのポイントがあります。
耐震等級や屋根の素材を確認して、地震に強い木造平屋を建てましょう。
耐力壁を多く設置する
耐力壁は垂直方向の力だけでなく水平方向の力にも抵抗し、建物の強度を高める壁です。
耐力壁を増やすと建物の安定感が増し、地震に強い住まいを建てられます。
ただし、壁を増やすと間取りが制限されるため、大開口の空間は作りにくくなります。
耐震等級3の住まいを建てる
耐震性を重視した家づくりがしたい方は、耐震等級3を標準仕様にしているハウスメーカーへ依頼しましょう。
耐震等級は地震による倒壊や損傷のしにくさを表すもので、耐震等級1~3によって分類されています。
最も耐震性の高い耐震等級3は、震度6〜7の地震でも倒壊や崩壊が起きないレベルの性能を持っています。
めったに起きない大地震のときも被害を最小限に抑えるために、耐震等級3の住まいを検討してみてください。
軽量の屋根材を選ぶ
屋根の素材を軽くすると、建物への負担が減り耐震性を高められます。
反対に屋根材が重たいと地震の際に揺れやすくなり、建物の構造体へ負荷がかかってしまいます。
できるだけ耐震性を上げたい場合は、重たい瓦の屋根ではなく軽量のスレートで屋根を作るのがおすすめです。
木造平屋の外観と間取り例
ハウスメーカーのプランから、木造平屋の外観や間取りを紹介します。
木造平屋の住まいを建てようか迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
テラスがある2LDKの住まい


寄棟屋根とタイルで作られた外観が魅力的な2LDK平屋の住まいです。
広々としたLDKに隣接して、開放的なテラスが作られています。
ウォークインクローゼットと小屋裏収納付きで、収納力に優れているのもポイントです。
洋室と和室がある3LDKの住まい


アシンメトリーな切妻屋根とコーナー窓が特徴の、スタイリッシュな3LDK平屋です。
玄関や軒天には木質感のある素材を使用し、居心地の良い空間を作り上げています。
エントランスクロークやファミリークローゼット、階段下収納があり、整理整頓しやすいのもメリットです。
家族5人でも暮らしやすい4LDKの住まい


オープンキッチンの広々としたLDKが特徴的な4LDK平屋の住まいです。
LDKを通らずに寝室や洋室へ行ける間取りで、プライバシーに配慮した住まいが作れます。
和室をキッズスペースにしたり洋室を子供部屋にしたりと、子育て中の家族にも適した住まいです。
生活動線がスムーズな平屋


動線がスムーズで快適に暮らしやすい、4LDK平屋の住まいです。
玄関近くに洗面所や脱衣所があり、帰宅後すぐに手を洗ったりシャワーを浴びたりできます。
室内干し空間としても使える脱衣所の隣にはウォークインクローゼットがあり、洗濯した衣類をすぐに収納できます。
バリアフリーに配慮した平屋


年を重ねてからも暮らしやすい、バリアフリーに配慮した2LDK平屋の住まいです。
廊下の幅やトイレの広さは、車いすでも通りやすいように設計されています。
動線が短くなるように工夫された間取りで、移動が少なく老後も楽に暮らせるのがポイントです。
Q&A 木造平屋の建築で良くある質問
木造平屋を建てる際によくある質問を紹介します。
- 木造平屋の相場はいくらですか?
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木造平屋を新築で建てる場合の費用相場は、2,000万~3,200万円です。
- 平家がおすすめなケースとは?
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平屋をおすすめするケースは、小さい子供がいる家族や高齢者がいる家族です。
バリアフリー仕様の平屋は、段差がなく車いすでも暮らしやすいのが特徴です。
平屋をおすすめしないケース二世帯住宅を建てたい家族や思春期の子供がいる家族など、プライバシーを重視した家づくりがしたい場合には向いていません。
空間を分けて使用したい家族には、2階建ての住まいが適しています。
建て替え・注文住宅に対応する優良な建設会社を見つけるには?
ここまで説明してきた建て替えは、あくまで一例となっています。
注文住宅の設計プランや費用は、施工店によって大きく異なることがあります。
そのときに大事なのが、複数社に見積もりを依頼し、「比較検討」をするということ!
実際に注文住宅を建てるには時間がかかるので、この記事で大体の予想がついた方は早めに次のステップへ進みましょう!
「調べてみたもののどの会社が本当に信頼できるか分からない…」
「複数社に何回も同じ説明をするのが面倒くさい...。」
そんな方は、簡単に無料で一括査定が可能なサービスがありますので、ぜひご利用ください。
一生のうちに注文住宅を建てる機会はそこまで多いものではありません。
後悔しない、失敗しない建て替えをするためにも、建設会社選びは慎重に行いましょう!
この記事の監修者プロフィール
2級建築士、インテリアコーディネーター、住環境福祉コーディネーター。ハウスメーカー、リフォーム会社での建築業を幅広く経験。主婦・母親目線で様々なリフォームアドバイスを行う。主な担当は水回り設備リフォーム、内装コーディネート、戸建てリフォームなど。
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