平屋・2階建ての建築費用を比較!特徴の違いや建築費用を左右するポイントも紹介!

平屋建てを建てる場合、坪単価約40万~80万円が目安です。2階建ての場合、約50万円〜約80万円です。これらの費用は、敷地の広さや建材のグレードなどによって大きく変動します。また、建物を建てた後のメンテナンス費用についても確認しておく必要があります。
本記事では、平屋・2階建ての費用相場や変動するポイント、平屋・2階建てが向いている方の特徴について紹介します。
2024年12月19日更新
平屋・2階建ての建築費用を比較!特徴の違いや建築費用を左右するポイントも紹介!

平屋建てを建てる場合、坪単価約40万~80万円が目安です。2階建ての場合、約50万円〜約80万円です。これらの費用は、敷地の広さや建材のグレードなどによって大きく変動します。また、建物を建てた後のメンテナンス費用についても確認しておく必要があります。
本記事では、平屋・2階建ての費用相場や変動するポイント、平屋・2階建てが向いている方の特徴について紹介します。
2024年12月19日更新
目次
平屋・2階建ての建築にかかる費用の比較
平屋・2階建ての建築費用は以下の通りです。
平屋建てと2階建ての費用は、塀やカーポートといった外構工事などの「付帯工事費」や固定資産税や不動産取得税といった諸経費を加えた費用などにより、費用差が大きく発生します。
坪単価で比較!平屋と2階建てはどちらの方が建築費は安い?
平屋建ての坪単価 | 66万~133万円 |
2階建ての坪単価 | 60万~73万円 |
坪単価で比較すると、2階建ての方が建築費用を抑えやすいことが分かります。(※坪単価は「本体工事費÷延床面積」で算出します。)
また建材においては、2階建て用の材料が広く流通しています。
2階建ての方が安く建材を仕入れやすいため、平屋の方が割高になりやすいです。
平屋・2階建ての建築費・維持費の比較
平屋・2階建ての建築費・維持費の比較を以下の順序で紹介していきます。
- 平屋はより広い敷地面積が必要になる
- 2階建ての建材の方がコストを抑えやすい
- 固定資産税の違い
- メンテナンス費用(ランニングコスト)の違い
1つずつ順番に確認していきましょう。
1.平屋はより広い敷地面積が必要になる
同じ床面積の建物を建築する場合、平屋と2階建てでは、平屋の方が広い敷地面積が必要になります。
平屋 | 延床面積100㎡の場合、必要な敷地の広さは200㎡になる。 土地200㎡×建蔽率50%=100㎡の延床面積 |
2階建て | 延床面積100㎡の場合、必要な敷地の広さは100㎡になる。 土地100㎡×建蔽率50%=1階あたり50㎡の延床面積 |
上記の通り、同じ延床面積を必要とする場合、2階建てよりも平屋の方が敷地面積が必要になります。
敷地面積が広くなることで、必要な基礎の面積や屋根面積も広くなるため、平屋の方が建築費用はかかりやすいです。
2.2階建ての建材の方がコストを抑えやすい
日本では平屋よりも2階建ての方が流通しています。
そのため2階建て用の建材は平屋よりも建材を安く仕入れやすいです。
3.固定資産税の違い
固定資産税が高くなりやすいのは平屋です。
平屋の場合、2階建てよりも土地面積が広くなる傾向にあるため、その分固定資産税も増加しやすいです。
建物の固定資産税は、規模や外壁、屋根、仕上げ材の施工の程度など細かく設定されている評価制度によって定められています。
4.メンテナンス費用(ランニングコスト)の違い
メンテナンス費用は、2階建ての方が高くなりやすいです。
2階建ての場合、外壁や屋根塗装時に足場を組む際の足場の本数は、平屋よりも多くなるため、その分足場代などが増加しやすいです。
また2階建ての建物で水回りが2階にもある場合は、メンテナンスの範囲が広がり、配管経路なども複雑になります。
詰まりや破損した際のメンテナンスも複雑になるため、2階建ての方がメンテナンス費用も高くなりやすいです。
平屋・2階建てはどちらが向いている?
では、平屋・2階建てが向いている人はどのような人でしょうか。
それぞれの建物に向いている人を紹介していきます。
平屋が向いている方
平屋が向いている人は、以下の通りです。
- 郊外でゆったりとのびのび暮らしたい方
- 広々とした庭やテラスを設けたい方
- バリアフリーを重視した住宅を建てたい方
- 家事導線をコンパクトにしたい方
広い敷地は郊外に多いため、郊外でゆったりとのびのび暮らしたい方に向いています。
建物以外に余ったスペースは、芝生やウッドデッキを設けることで、庭やテラスとしても使用できます。
平屋は階段がなく、上り下りを含む家事導線が発生しません。
また平屋はバリアフリーに向いている間取りが作りやすいため、バリアフリーを重視する方に向いています。
2階建てが向いている方
2階建てが向いている人は、以下の通りです。
- 都市部に住宅を構えたい方
- コストパフォーマンスを重視したい方
- 2世帯住宅を検討している方
2階建ては必要な敷地面積が平屋よりも少ないため、都市部での建築や、狭小地での建築に向いています。
また1階と2階で居住空間を分けることもできるため、2世帯住宅を検討している方に向いています。
平屋・2階建ての費用面以外の比較ポイント
平屋・2階建てでは、費用面以外にも以下の比較ポイントがあります。
- バリアフリー化のしやすさの違い
- プライバシーの違い
- 家事や生活動線の違い
- 住み心地の違い
あくまでどちらの方がおすすめかは、使用者の考え方によって異なります。
1.バリアフリー化のしやすさの違い
平屋の場合、階段が必要なく、段差の少ない住宅にしやすいです。
上下階を移動する必要がないため、足腰が悪い方や高齢者の方でも住みやすい間取りが作れます。
2階建ては階段が必要になるため、バリアフリーを重視する場合には要注意です。
2.プライバシーの違い
2階建ての場合、高さがあるため外から視線を防ぎやすくなります。
一方で平屋は建物と道路が近い距離にあります。
窓から視線が通りやすいため、ブラインドやカーテン、窓のサイズの調整を行い、視線が通りやすくないか注意しましょう。
2.家事や生活動線の違い
家事や生活導線の違いは、以下の通りです。
平屋 | 短くて上下移動のない生活導線を作りやすい。 |
2階建て | 水回りの位置をまとめることで、家事・生活導線がまとまり、居住スペースが増やせる。 |
平屋の場合、水回りの位置をまとめたプランが作りやすくなり、家事導線が短くしやすいです。
2階建ての場合は、どちらの階に水回りをまとめるのかによって、家事導線の考え方が変わります。
家事動線が長くなると不便さを感じやすくなるため、注意して間取りを検討しましょう。
3.住み心地の違い
住み心地の違いは、以下の通りです。
平屋 | ・建物内の段差が少ない ・ゆったりと広々としたリビングで過ごせる |
2階建て | ・居室を増やせるため、家族間のプライバシーが確保できる ・採光を取りやすく、風通しも確保しやすい |
広い平屋の場合、採光や風通しを良くするため、広々とした間取りのプランも多く用意されています。
一方で2階建ては床面積を広げやすいため、平屋よりも部屋数を確保しやすいです。
部屋数が確保できれば、家族1人ひとりの個室を設けられるため、家族間でも一定の距離感で過ごすことができます。
Q&A 平屋・2階建ての費用に関するよくある質問
最後に、平屋・2階建ての費用に関するよくある質問についてお答えしていきます。
- 平屋・2階建てを建築するのに予算はどのくらいかかる?
-
30坪の土地で建てる場合、平屋は1980万~3990万円、2階建ては1800万~2190万円が建築予算の目安です。
30坪の土地で建てる場合、平屋は1980万~3990万円、2階建ては1800万~2190万円が建築予算の目安です。
- 平屋と二階建てのどちらが安いですか?
-
坪単価で見ると2階建ての方が安いです。
これらの設備の仕様や建材のグレードによっても、費用は変わります。
まずは同敷地で平屋・2階建てを建てた場合にかかる費用を比較してみましょう。
建て替え・注文住宅に対応する優良な建設会社を見つけるには?
ここまで説明してきた建て替えは、あくまで一例となっています。
注文住宅の設計プランや費用は、施工店によって大きく異なることがあります。
そのときに大事なのが、複数社に見積もりを依頼し、「比較検討」をするということ!
実際に注文住宅を建てるには時間がかかるので、この記事で大体の予想がついた方は早めに次のステップへ進みましょう!
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そんな方は、簡単に無料で一括査定が可能なサービスがありますので、ぜひご利用ください。
一生のうちに注文住宅を建てる機会はそこまで多いものではありません。
後悔しない、失敗しない建て替えをするためにも、建設会社選びは慎重に行いましょう!
この記事の監修者プロフィール
2級建築士、インテリアコーディネーター、住環境福祉コーディネーター。ハウスメーカー、リフォーム会社での建築業を幅広く経験。主婦・母親目線で様々なリフォームアドバイスを行う。主な担当は水回り設備リフォーム、内装コーディネート、戸建てリフォームなど。
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