2024年11月26日更新
500万円で家の建て替えはできる?費用を抑えるコツや注意点を解説
近年の市場では予算500万円で家の建て替えを行うのは難しく、格安のローコスト住宅でも1,500万円ほどかかります。
本記事では、予算500万円で住まいの価値を高める方法や、建て替えにかかる費用の種類について解説しています。
目次
500万円で家を建て替えるのはかなり難しい
近年は物価の高騰が影響し、予算500万円で家を建て替えるのは難しくなっています。
費用をできる限り抑えた格安のローコスト住宅でも、予算1,500万円ほどが必要です。
住まいを建てる際は建物の本体価格に加えて、付帯工事費や諸費用もかかります。
建物の本体価格が1,500万円ほどでも、トータルではそれ以上の資金が必要になることを覚えておきましょう。
>>ローコスト住宅の費用相場やメリット・デメリットはこの記事で紹介
住宅ローンを組めば建て替えの資金を調達できる
手元に十分な資金がなくても、住宅ローンを組めば建て替えに必要な資金を調達できます。
仮に年収300万円ある場合、35年ローンで2,000万円ほどを借入できる可能性があります。
古くなった住まいを建て替えて長く暮らせる家づくりがしたい方は、住宅ローンの利用を検討してみてください。
予算500万円でリフォームは行える
予算内で住まいの性能を高めたいときは、予算500万円でできるリフォームがおすすめです。
劣化した水回りの設備を新設したり、壁紙やフローリングを張替えたりできます。
予算500万円で行えるリフォームの例
リフォーム内容 | 費用相場 |
壁紙の張替え | 4万~7万円(6畳分) |
フローリングの張替え | 3万~5万円(6畳分) |
水回り設備を交換・新設 | 施工箇所、施工内容による |
外壁塗装 | 50万〜120万円(30坪) |
間取り変更 (間仕切り壁を設置) | 25万円〜 |
床の断熱リフォーム (断熱材を入れる方法) | 30万~40万円(20坪) |
予算500万円でリフォームする場合、上記のようなリフォームも検討できます。
使用する設備や資材のグレードが高いと、かかる費用もさらに高くなるので把握しておきましょう。
壁紙やフローリング、水回りの設備を機能性の高いものへ変えたいときは、リフォームで対応できます。
また、定期的な外壁塗装は紫外線や雨風による住まいの劣化を防ぎ、住まいの寿命を延ばせるのがメリットです。
子供の成長やライフスタイルの変化に伴い間取りを変えたいときは、間仕切り壁を用いた間取り変更も行えます。
予算500万円では難しいリフォーム
リフォーム内容 | 費用相場 |
内装のスケルトンリフォーム | 約1,000万~1,500万円(30坪) |
内装と外装のスケルトンリフォーム | 約1,300万~2,000万円(30坪) |
予算500万円では、住まい全体に手を加える大がかりなリフォームは難しいといえます。
住まいの骨組みだけを残して改修するスケルトンリフォームは、大規模な解体や設計が必要になるため予算500万円では行えません。
予算500万円で行えるリフォームも、複数種類のリフォームを行うと、結果的に予算からはみ出してしまうケースがあるので注意しましょう。
建て替えとリフォームの費用比較
住まいを一から作り変える建て替えと、既存の住まいに手を加えるリフォームでは、費用相場が大きく異なります。
ここでは、建て替えとリフォームの費用相場を比較して紹介します。
建て替えの費用相場
建て替えの費用相場 | 約5,745万円 (土地代+上物の価格の平均) |
住まいの建て替えにかかる費用相場は、上記の通りです。
材料費や人件費の高騰により、建て替えの費用相場は年々上昇している傾向にあります。
建て替えのタイミングによっては、固定資産税が高くなってしまう場合もあるので注意しましょう。
フルリフォームの費用相場
フルリフォームの費用相場 | 1,300万~2,000万円 |
住まいのフルリフォームにかかる費用相場は、上記の通りです。
リフォームは建て替えよりも少ない費用や工期で、必要な箇所を新しくできるのがメリットです。
ただし、リフォームの内容によっては建て替えと費用が大きく変わらないケースもあります。
建て替えにかかる費用の種類
建て替えでは主に、解体費・建築費・諸費用がかかります。
項目ごとの費用相場を把握して、必要な予算を確保しましょう。
解体費
費用相場 | 120万~300万円 |
30坪ほどの一軒家を解体する際にかかる費用相場は、上記の通りです。
解体工事の費用だけでなく、解体後の処理費用や整地費用も含まれています。
解体費用は坪単価と延べ面積から算出されるため、住まいの地域や広さによっても費用が上下します。
建築費
費用相場 | 3,000万〜5,000万円(本体価格) 60〜100万円(坪単価) |
30坪ほどの一軒家を建てる際の、本体価格と坪単価の費用相場は上記の通りです。
建物の本体価格は間取りや外観、設備のグレードによっても変化します。
坪単価は地域によって大きく異なるため、安く家を建てたい場合は郊外や地方を選ぶのがおすすめです。
諸費用
費用相場 | 約140~280万円 |
上記の費用相場は、以下の諸費用を合計した金額です。
- 測量費
- 登記費用
- 税金
- 仮住まい費用
- 引っ越し費用
測量費や不動産取得税の有無によっても、諸費用の合計金額は変化します。
また、家族が多い家庭では、仮住まいや引っ越しにかかる費用が高くなりやすい傾向です。
1,500万円で建て替えるローコスト住宅の間取り例
一戸建てのローコスト住宅へ建て替える場合、2階建ての2DKを検討できます。
上記の間取りは、8帖のDKと2部屋の洋室がある住まいです。
1階のDKは家族の団らんスペースとして使い、2階には夫婦の寝室と子供部屋を作れます。
機能性を追求したシンプルな間取りで、費用を抑えつつ暮らしやすい住まいが実現しました。
Q&A 費用を抑えた家の建て替えでよくある質問
ローコストで家の建て替えを行う際によくある質問をご紹介します。
- 20坪の建て替え費用はいくら?
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20坪の建て替え費用は、本体価格が約1,500万円〜です。
そのほかに、解体費や仮住まい費、引っ越し費用などがかかります。
- プレハブ住宅は500万円で建てられる?
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プレハブ住宅は本体価格500万円で建てられます。
工場で生産した部品を組み立てて作るため、一般的な住宅よりも安く短い工期で建てられるのが特徴です。
- 築30年の家をリフォームするにはいくらかかる?
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築30年の家を部分的にリフォームする場合の費用相場は、約200~500万円です。
全体的にリフォームする場合は、約1,200~1,400万円ほどかかります。
- 建て替えと新築ではどちらが安い?
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建て替えと新築ではどちらも、建物の本体価格は変わりません。
建て替えでは既存の建物を壊す必要があるため、解体費用がかかります。
ただし、所有している土地で建て替えを行う場合は、土地購入費がかからないため新築よりも費用を抑えられます。
- ローコスト住宅の建て替え費用はどのくらい?
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ローコスト住宅の場合、30㎡の住宅を建てる際にかかる費用は1,500万~2,100万円です。
建て替え・注文住宅に対応する優良な建設会社を見つけるには?
ここまで説明してきた建て替えは、あくまで一例となっています。
実際に建て替えをするべきなのか、リフォームをするべきなのかを検討するためには、プロに現状を相談し、「プランと費用を見比べる」必要があります。
そのときに大事なのが、複数社に見積もりを依頼し、「比較検討」をするということ!
この記事で大体の予想がついた方は次のステップへ行きましょう!
「調べてみたもののどの会社が本当に信頼できるか分からない…」
「複数社に何回も同じ説明をするのが面倒くさい...。」
そんな方は、簡単に無料で一括査定が可能なサービスがありますので、ぜひご利用ください。
一生のうちに建て替えをする機会はそこまで多いものではありません。
後悔しない、失敗しない建て替えをするためにも、建設会社選びは慎重に行いましょう!
この記事の監修者プロフィール
タクトホームコンサルティングサービス
亀田融一級建築施工管理技士、宅地建物取引士。東証1部上場企業グループの住宅部門に33年間勤務。13年間の現場監督経験を経て、住宅リフォーム部門の責任者として部分リフォームから大規模リノベーションまで2,000件以上のリフォームに関わる。2015年に退職して現在は、タクトホームコンサルティングサービス代表として、住宅診断を行う傍ら、住宅・リフォーム会社へのコンサルティング活動を行っている。
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