2024年11月20日更新

監修記事

ローコスト住宅とは?費用相場やメリット・デメリットを紹介!

ローコスト住宅は、建築費が抑えられたり、短期間で家を建てられたりなどのメリットがあります。本記事では、ローコスト住宅の費用相場やメリット・デメリット、業者の選び方について詳しく解説していきます。ローコスト住宅に興味がある方や注文住宅かローコスト住宅のどちらかに迷いがある方は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。

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ローコスト住宅とは?

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ローコスト住宅とは、一般的な住まいよりもコストを抑えて建てる住宅のことです。

建築費や土地購入費用が高騰している近年、住宅が建てられないと考えている方が少なくありません。

しかしローコスト住宅は、建築費が比較的安く抑えられるため、経済的負担を軽減させたい方におすすめです。

ローコスト住宅の費用相場はどれくらい?

ローコスト住宅の費用相場はどれくらい?の見出し画像

ローコスト住宅と注文住宅を建てる際にかかる費用相場(坪単価)を以下にまとめました。

ローコスト住宅坪単価50万~70万円
一般的な注文住宅坪単価80万~90万円
ローコスト住宅と注文住宅の費用相場の違い

ローコスト住宅の場合、30㎡の住宅を建てる際にかかる費用は1,500万~2,100万円です。

一般的な注文住宅の場合は、2,400万~2,700万円が費用の相場になります。

ローコスト住宅と一般的な注文住宅では、大きな費用差が発生します。

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ローコスト住宅が安い理由と仕組み

ローコスト住宅が安い理由と仕組みの見出し画像

ローコスト住宅が安い理由には、以下の要因があります。

  • 材料費が抑えられている
  • 間取りや外観に制限がある
  • 人件費や広告宣伝費が少ない
  • 設備のグレードが低い

順番に紹介していきます。

材料費が抑えられている

ローコスト住宅は、間取りや外観デザインがシンプルです。

使用する材料が限られているため、特定の仕入れ先から資材をまとめて仕入れられます。

資材をまとめて仕入れられることで、仕入れ先も発送の手間が減るため、安く納品してくれます。

注文住宅では材料の指定や限定は難しいため、材料費を安く仕入れることが困難です。

間取りや外観に制限がある

ローコスト住宅は、間取りや外観などに制限のあることが多いです。

完全に規格が固定されているわけではないものの、材料費や施工費、人件費などを抑えるため、施工内容に制限があります。

人件費や広告宣伝費が少ない

ローコスト住宅は建築費用を抑えるため、人件費や広告宣伝費を抑えています。

ローコスト住宅の施工は、手順が明確に決まっているため、経験の浅い大工や現場監督に任せられます。

結果的に、現場監理費や大工に支払う人件費の削減が可能です。

また、ローコスト住宅は地域性を大事にしているため、地域限定のローカルエリアに広告を流すのが一般的です。

全国に広告を流すよりも単価が低いため、1回あたりにかかる広告宣伝費を抑えられます。

設備のグレードが低い

大手の注文住宅では、高いグレード(品質や性能)の住宅設備機器が採用されていますが、ローコスト住宅では低いグレードのものが採用されているケースも多いです。

下記のような基本的な住宅設備のグレードが変わるため、事前にどのような設備になるのか確認をしておきましょう。

  • ユニットバス
  • システムキッチン
  • 洗面台
  • 給湯器

ローコスト住宅のメリット

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ここからは、ローコスト住宅のメリットを紹介します。

  • 着工から引き渡しまで時間がかからない
  • 住宅ローンを低価格で組める
  • 打合せ回数が少ない

1つずつ順番に解説していきます。

着工から引き渡しまで時間がかからない

ローコスト住宅は、施工手順や材料の仕様が事前に決まっているため、着工から引き渡しまでに時間がかかりません。

着工から引き渡しまでにかかる期間のめやすは、以下の通りです。

ローコスト住宅7か月~8か月
一般的な注文住宅12か月~18か月
ローコスト住宅と注文住宅の完成までにかかる期間

ローコスト住宅の場合、初回相談から引き渡しまで1年程度で完了するため、時間をかけたくない方におすすめです。

住宅ローンを低価格で組める

ローコスト住宅は、必要な費用が抑えられるため、住宅ローンを低価格で組めます。

注文住宅を建てる場合、30年~35年の住宅ローンが一般的です。

ローコスト住宅は、借入額が安く済むため、負担軽減になります。

打合せ回数が少ない

ローコスト住宅は、間取りや使用材料の仕様が決まっているため、打ち合わせ回数を抑えられます。

住宅を建てる場合、1回にかかる打ち合わせは3時間程度で、長いと半日以上かかることも少なくありません。

依頼先によっては、平日限定の打ち合わせになってしまい、仕事を休んだり、子どもを預けないといけなかったりします。

ローコスト住宅は、間取りや使用材料の仕様が決まっているため、数回の打ち合わせが少ない時間で終えられます。

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ローコスト住宅のデメリット

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ローコスト住宅のデメリットは下記のとおりです。

  • 間取りやデザインにこだわることが難しい
  • 住宅性能が劣る可能性がある
  • 追加費用が割高になる可能性がある
  • メンテナンスの頻度は早い

それぞれ順番に見ていきましょう。

間取りやデザインにこだわることが難しい

ローコスト住宅は間取りやデザインのパターンが事前にある程度決まっています。

そのため一般的な注文住宅のように間取りやデザインへのこだわりは難しいです。

事前に設定されたデザインの選択肢やオプションを選択することはできますが、自由度は限られています。

またオプションを追加した分だけ、費用が積み重なってしまうため、注意する必要があります。

住宅性能が劣る可能性がある

ローコスト住宅の場合、断熱性や遮音性などの住宅性能が劣る可能性があります。

もちろん建築基準法に沿って設計が行われているため、最低限の住宅性能は担保されています。

しかし、一般的な注文住宅に比べて、材料のグレードは劣るため、高い住宅性能は期待できません。

ハウスメーカーや工務店など、ローコスト住宅を販売している業者によってこだわっている住宅性能の内容はさまざまです。

ローコスト住宅で住宅性能にもこだわりたい場合には、どの性能を優先的にこだわるのかを明らかにし、依頼先を限定していきましょう。

追加費用が割高になる可能性がある

ローコスト住宅の場合、間取りやデザインの変更、材料のグレードアップなどを行うと、追加費用が発生します。

追加費用が割高になる可能性があるため、都度担当者への確認が必要です。

追加費用の金額によっては、注文住宅を建てる場合と変わらないケースがあります。

メンテナンスの頻度は早い

ローコスト住宅によっては、使用する材料や設備機器などが最低グレードで設定されています。

また、外壁や屋根などは外部にさらされるため外的要因を受けやすく、想定より早くメンテナンスが必要になることも考えられます。

ローコスト住宅は初期費用は抑えられるものの、メンテナンス頻度が早いため、ランニングコストがかかってしまう可能性があります。

ローコスト住宅が建てられる業者はどこ?

ローコスト住宅が建てられる業者はどこ?

実際にローコスト住宅を建てられる業者について、気になる方も多いでしょう。

ここではローコスト住宅を建てられる業者をご紹介します。

  • ハウスメーカー
  • ハウスビルダー
  • 工務店

それぞれ1つずつ確認していきましょう。

ハウスメーカー

ハウスメーカーとは、住宅の建築・販売を行う企業のことです。

代表的なハウスメーカーには、積水ハウスやヘーベルハウスなどが挙げられます。

ハウスメーカーでは、自前で生産設備を有しているため、建材の大量生産が可能です。

大量生産により、工期を短く、品質高く施工を進められます。

ハウスメーカーによっては、ローコスト住宅を取り扱っていないケースがあります。

ハウスメーカーでローコスト住宅を建てる場合には、業者選びを入念に行いましょう。

ハウスビルダー

ハウスビルダーとは、地方都市を中心に展開している建設会社のことです。

ハウスメーカーよりは規模が狭いものの、特定のエリアではトップシェアを誇っていたり、エリアからの信頼が厚かったりなどの強みがあります。

地域からの信頼が厚く、仕入れ先が安く材料を提供してくれるなど、ローコスト住宅を建てる環境が整っています。

土地探しから対応可能な会社も多いため、ローコスト住宅を建てる場合にもおすすめです。

工務店

工務店とは、地域密着型の建設会社のことです。

地域に根差した家づくりが得意かつ、技術力の優れている職人が多数在籍しているケースが多いです。

工務店によっては、費用を抑えた性能が高いローコスト住宅を売りにしているところもあります。

ハウスビルダー同様、地域からの信頼が厚いため、安く材料を仕入れられることがローコスト住宅を建てられる要因です。

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ローコスト住宅を建てるときの業者の選び方

ローコスト住宅を建てるときの業者の選び方

ローコスト住宅では、業者選びが肝心になります。

業者を選ぶ際には、以下の内容を確認しましょう。

  • アフターサービスが充実している
  • 担当者の提案力が優れている
  • 細かい説明を行ってくれる
  • 利用者の失敗談や口コミを見る

1つずつ詳しく解説していきます。

アフターサービスが充実している

ローコスト住宅を建てる場合、アフターサービスが充実している業者を選びましょう。

アフターサービスが充実している業者を選ぶことで、住宅に不具合が発生した場合でも追加費用をかけずに修理を行える場合があります。

アフターサービスが充実していない業者の場合、高額の追加費用がかかってしまったり、修理が頻繁に必要になったりする恐れがあります。

安心して住み続けるためにも、アフターサービスが充実している業者を選びましょう。

担当者の提案力が優れている

ローコスト住宅を建てる際、提案力が優れている担当者を選びましょう。

ローコスト住宅は費用が安いあまり、品質や性能が疎かになってしまいます。また、実際に住んでみて後悔してしまうケースも少なくありません。

提案力が高い担当者は施主の意見を汲み取って、もっとも合うプランを提示してくれます。

家づくりに対する姿勢や住宅のこだわりを伝えてくれる担当者は、提案力が高いため、選ぶ際の基準に入れておきましょう。

細かい説明を行ってくれる

ローコスト住宅を建てる場合、細かい説明を行ってくれる業者を選びましょう。

細かい説明を行ってくれない業者の場合、最終的な建築費用が不透明で、契約後に追加費用が発生する可能性もあります。

また細かい説明を行ってくれない業者を選んでしまうと、見積書の一部に小さな文字で「一部工事は別途費用」と記載していたり、勝手に工事を進めたりなど、トラブルに繋がってしまう恐れがあるため、慎重に選びましょう。

利用者の失敗談や口コミを見る

業者を選ぶ際は利用者の失敗談や口コミをチェックしましょう。

利用者の失敗談や口コミは、実際の経験をもとに投稿されていることが多いため、信憑性が非常に高いです。

多くの情報を集めることで、数ある業者から信頼できる業者を絞れます。

業者選びで後悔をしたくない方は、各業者の経験談や口コミを事前にチェックしてみましょう。

ローコスト住宅に住んでみて後悔?実体験を紹介

ローコスト住宅に住んでみて後悔?実体験を紹介

建築費の高騰などにより、需要が高まり続けるローコスト住宅ですが、実際の評判について気になる方も多いでしょう。

今回は、ローコスト住宅に住んでみた実体験の内容でもっとも多かった3つの内容について触れていきます。

ローコスト住宅の実体験について興味がある方は、ぜひ参考にしてみてください。

意外と後悔していない人が多い

自分自身はあまり後悔していません。

それまで住んでいた実家が、築40年以上の建売住宅でしたので、それに比べれば冬も夏も快適です。

キッチンの下が観音開きでなく引き出しだったり、電気のスイッチがオンオフ切り替えでなくプッシュ式なだけで満足なくらいでした。
引用:YAHOO!知恵袋

性能が低いと言われるローコスト住宅ですが、意外と後悔していないという声がありました。

また、ローコスト住宅によっては日常生活で便利と感じるさまざまな機能を付けられるという声もあります。

揺れを感じやすい

ローコスト住宅について調べてみると、「揺れを感じやすい」という声もありました。

とくに、メーターモジュールを採用したローコスト住宅に多いようです。

ただ、近年は技術の発展により、ローコスト住宅の性能が上がっているため、耐震性が劣るという声も多くありません。

寒暖差を感じにくい

うちは省エネ住宅でもなく、今まで住んでたマンションに比べたら夏暑く、冬は寒いです。

東京から小1時間離れたとこですが、今年は暖冬だったものの、例年はマイナス7℃の日もありますが、エアコンを切って寝た朝でも家の中が10℃を切ることはありません。

むかしの家のように冬は家の中でも息が白い、なんて、今はローコストでもありません。
引用:YAHOO!知恵袋

「寒暖差を感じにくい」という声も、多くありました。

むかしの家は気密性や断熱性がかなり低かったことから、家の中でも白い息が出るほど冷え込んでいたようです。

ローコスト住宅は、最低限の気密性や断熱性は担保されているため、寒暖差を感じにくいと感じる方も多いです。

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Q&A ローコスト住宅によくある質問

最後にローコスト住宅に関するよくある質問を紹介していきます。

ローコスト住宅に関する内容をさらに深堀したい方は、ぜひ最後までご覧ください。

ローコスト住宅はやばい?性能は大丈夫?

ローコスト住宅は、気密性や断熱性が低いと言われがちです。

技術の向上により、材料の性能が高まっているため、ローコスト住宅だからといって性能が低いわけではありません。

しかし、注文住宅に比べると、性能が低いのも事実です。

費用に余裕がある方は、注文住宅も検討しましょう。

二世帯住宅でもローコスト住宅は建てられる?

二世帯住宅でもローコスト住宅は建てられます。

しかし、2世帯が一緒に暮らす「完全同居型」が一般的になります。

>>二世帯住宅の建て替えにかかる費用はこの記事で紹介!

ローコスト住宅は何年もつ?

ローコスト住宅の耐用年数は、主要構造によって異なります。

木造住宅なら30年程度、鉄筋コンクリート造なら50年以上が目安になります。

ローコスト住宅であっても、将来的にリフォームは可能です。

初期費用は安く抑えておき、耐用年数に近づいた際のリフォーム費用を貯めておくのも1つの方法です。

ローコスト住宅の省エネ性能は優れている?

ローコスト住宅の省エネ性能が優れているかどうかは、ローコスト住宅を販売する業者によって異なります。

業者によっては、性能が高い材料を安く仕入れられます。

性能が高い材料を安く仕入れることができれば、ローコスト住宅でも省エネ性能が高い住宅を建てることが可能です。

建て替え・注文住宅に対応する優良な建設会社を見つけるには?

ここまで説明してきた建て替えは、あくまで一例となっています。

注文住宅の設計プランや費用は、施工店によって大きく異なることがあります。

そのときに大事なのが、複数社に見積もりを依頼し、「比較検討」をするということ!

実際に注文住宅を建てるには時間がかかるので、この記事で大体の予想がついた方は早めに次のステップへ進みましょう!

「調べてみたもののどの会社が本当に信頼できるか分からない…」

「複数社に何回も同じ説明をするのが面倒くさい...。」

そんな方は、簡単に無料で一括査定が可能なサービスがありますので、ぜひご利用ください。

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一生のうちに注文住宅を建てる機会はそこまで多いものではありません。

後悔しない、失敗しない建て替えをするためにも、建設会社選びは慎重に行いましょう!

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】工藤 あきこ

リフォーム業界出身のママ建築士。
設計事務所でのアシスタントを経て、地場やハウスメーカー系リフォーム会社の営業設計として勤務。水まわりの交換からフルリノベーションまで、幅広いリフォームを担当した。2022年、前職までの経験を活かして、建築専門ライターに転身。現在は、記事の監修やブログ「新・リフォームの歩き方」の運営をメインに活動する。

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