2023年12月15日更新

監修記事

30坪の平屋の家!その価格は?

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平屋で建てる30坪の家・・・価格はどれくらいになる?

平屋 価格 30 坪

家族用の住宅として最近注目を浴びているのが、30坪ほどの大きさの平屋住宅です。

一見、小さく感じる30坪という大きさですが、実は3人から4人家族全員が暮らすだけの十分なスペースを確保できます。

また子供たちが独立したあとは、夫婦が二人で暮らすのにも十分な広さです。

平屋は階段などの段差がないバリアフリーの家になるため、子育てに忙しい家族でも高齢の夫婦でも、安心して暮らすことができるでしょう。

このように世代を超えて注目される30坪サイズの平屋建て住宅ですが、どれくらいの予算で建てることができるのでしょうか。

2階建てに比べると割高

平屋建ての方が構造が簡単に見えるので、2階建ての家よりも安く建てられるように思えます。

しかし実際には2階建ての家よりも平屋建ての方が割高になる傾向があります。

なぜかというと、同じ延べ床面積の2階建ての住宅と平屋を比べると、使われる資材の量が違うためです。

平屋は同じ延べ床面積の2階建て住宅に比べると、基礎部分がほぼ倍の大きさになります。

そのため基礎工事に必要となる資材がより多くなるのです。

また屋根も2階建て住宅よりも大きくなり、骨組み部分も広くなることもあって、その分の屋根材と骨組み用資材が必要になります。

さらには、同じ延べ床面積だった場合、外壁の面積も平屋建ての方が大きくなります。

そのため外壁材もより多く必要です。

このように基礎から屋根まで、平屋建て住宅の方が必要となる資材が多いため、2階建て住宅の建設費用よりも高くなる傾向があるのです。

珍しいからこそお金がかかる平屋建設

また2階建ての住宅よりも平屋の方が珍しいという需要の問題も関係します。

大手のハウスメーカーが売り出している規格住宅のほとんどが2階建てもしくは3階建で、平屋建ては規格外の建物となることがあります。

このため建築資材も2階建てに合わせて加工されていることが多く、平屋建て住宅の建設に必要な資材は特注することになるか、発注量の少ない資材を使うことになるため、割高になるのです。

また需要の少なさは家を建てる職人にも影響します。

平屋住宅の建設に慣れていない施工業者に依頼すると、想定よりも工期が伸びることがあるようです。その結果、人件費がかさむことも考えられます。

コンパクトだからと言って予算もコンパクトにはならない

これまで見てきたように、平屋建て住宅の建設は、必要とされる資材の量が2階建ての家よりも多いだけでなく、資材の単価が高い傾向にあります。

さらに人件費が思ったよりもかさむなどの状況的な要因も加わり、平屋の建設費用が2階建て住宅を建てるよりも割高になる場合も大いに考えられるのです。

平屋はコンパクトだからと言って、費用もコンパクトに抑えられるという風には考えないほうが良いと言えるでしょう。

平屋の30坪!一番多い価格帯は?

同じ延べ床面積なら2階建て住宅よりも割高になる傾向のある平屋。

それでは、実際にはどれほどの費用が必要になるのでしょうか。

そこで30坪の平屋住宅で最も多い価格帯についてご紹介します。

坪単価60万円前後が相場価格

建設会社を選ぶ場合、大手のハウスメーカーやローコスト住宅メーカー、さらには地元の工務店など、さまざまな業者があり価格もそれぞれですが、30坪の平屋建て住宅の平均を取ると相場価格は約60万円前後でしょう。

ただし住宅の価格は建設会社だけでなく、住宅の作りやデザイン、間取りなどによって大きく変わってきますので、相場価格についてはあくまでも参考としてお考え下さい。

大手メーカーなら総額約2400万円

大手メーカーなら30坪の平屋建て住宅は坪単価の相場は約70~80万円なので、最終的な建築費用は約2400万円前後が平均と言えるでしょう。

ただ最近ではシニアから子育て中の若い世代まで、幅広い世代から平屋建て住宅が注目されていることもあって、規格住宅としてプランを用意している場合もあります。

そうなればもう少し坪単価を抑えられる可能性もあるため、メーカーに問い合わせてみると良いでしょう。

これに対して低い価格で住宅を建てられるローコスト住宅メーカーなら坪単価約40万~50万円が一般的で、安いメーカーの場合約30万円前後という価格もあります。

このような業者を利用した場合建設費用は約1200万円前後が相場となるでしょう。

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平屋で30坪の家だと、どんなプランになるの?

平屋 価格 30 坪

4人家族でも十分に生活することができる30坪の平屋建て住まいですが、3〜4人家族なら3LDKが標準的な間取りです。

4〜5人家族なら4LDKも可能でしょう。

平屋で30坪というとつい広さに気を取られがちですが、家をプランニングする場合、何よりも大切なことは、誰もが快適に暮らせる家の設計です。

十分な広さがあるのに無駄の多い設計では、心地よく暮らすことができなくなってしまうでしょう。

そこで平屋建て住宅のプランニングの方法として、住宅の使い勝手や住み心地を重視したプランニングをご紹介します。

限られた大きさだから実用的なプランニング重視

30坪で平屋という限られた空間で快適に暮らすには、できる限り無駄をなくし、お住いになる人に合わせたプランニングにすることが大切です。

そこでポイントとなるのは、住む人数に対して必要な部屋数を考えるということです。

住む人数にあった部屋数や間取り、住宅の使い勝手や動線など、実用面を重視したプランニングを心がければ、30坪でも狭さを感じることのない、住み心地のよい家になるでしょう。

平屋の特典!屋根にこだわる

平屋だからこそこだわれるのが、自然採光を十分に取り込める家作りです。

平屋は屋根や天井または窓位置などの自由度が高くなるため、天窓(トップライト)を取り入れたり、壁の高い位置に高窓(ハイサイド窓)を設置することで、自然光が十分に入ってくる明るい家となるだけでなく、風通しのいい家にもなります。

くつろげる場所を中心にしたプランニング

家族全員が暮らしやすいと思える家というのは、誰もがくつろげる空間のある家です。

居間やダイニングなどのくつろぎの空間は、部屋内部の設計だけでなく、窓外に何が見えるのか、または外部からの騒音が聞こえないかなど、家の中と外の関係も合わせた総合的なプランニングを心がけましょう。

そうすることでより落ち着いた空間を演出できるでしょう。

個室は風通しのいい設計を

子供部屋や主寝室など個室の設計で重視すべきことは、部屋の広さだけでなく風通しのよさです。

個室は衣類などの物が多く収納されるだけでなく、個人的な時間を過ごす場所です。

そのため収納スペースを確保したうえに、風通しがいい設計にすることで、より快適に過ごすことができようになるでしょう。

そのため個室を家のどの位置に配置するかは十分に検討しましょう。個室に必要とされる広さは一人部屋なら正味4帖以上、二人部屋なら正味7.5帖以上が目安です。

建て替え・注文住宅に対応する優良な建設会社を見つけるには?

ここまで説明してきた建て替えは、あくまで一例となっています。

注文住宅の設計プランや費用は、施工店によって大きく異なることがあります。

そのときに大事なのが、複数社に見積もりを依頼し、「比較検討」をするということ!

実際に注文住宅を建てるには時間がかかるので、この記事で大体の予想がついた方は早めに次のステップへ進みましょう!

「調べてみたもののどの会社が本当に信頼できるか分からない…」

「複数社に何回も同じ説明をするのが面倒くさい...。」

そんな方は、簡単に無料で一括査定が可能なサービスがありますので、ぜひご利用ください。

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一生のうちに注文住宅を建てる機会はそこまで多いものではありません。

後悔しない、失敗しない建て替えをするためにも、建設会社選びは慎重に行いましょう!

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】下久保彰

2級建築士。建築設計や施工業務を30年以上経験。最近は自営にて各種請負業務を行う。

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