2024年06月25日更新
50坪の家で建て替え費用はいくらかかるか
50坪の家を建て替えるのに必要な費用相場
延べ床面積50坪は一般的な面積より広めになります。
家を建て替えるときに必要なのが、家を更地にする解体費用、地盤調査費用、外構工事費用、仮住まい費用、諸費用です。
「土地あり」の条件で50坪の家を建て替える費用の相場は、3,000万円~です。ただし、諸条件・インフレにより上振れする可能性があります。
それぞれの費用相場がいくら程度なのか見ていきましょう。
50坪を更地にする費用相場
家を建て替える場合、まずは既存の家を取り壊し更地にしなければなりません。
仮に既存の家が50坪の場合、1坪あたり約3万円の費用が目安としてかかるため約3万円×50坪=約150万円となります。
しかし、解体費用は建物の状態によっても大きく異なるため、一概にこの価格になるとは言えない点には注意が必要です。
また、解体費用の他にも、更地にするためには廃材などの撤去費用がかかります。
解体後、地中にコンクリートや石、浄化槽などが埋まっていた場合、これらの埋設物を撤去しないと新たに家を建築することができません。
地中埋設物を撤去する費用は大きさなどによって異なるため、契約前に地中埋設物の撤去費用はどうなるのかを確認しておきましょう。
地盤調査の費用相場
家を更地にした後は必ず地盤調査を行います。
地盤調査の方法は主にスウェーデン式サウンディング試験・ボーリング調査・表面波探査法の3種類のいずれかを行います。
それぞれの費用相場は以下の通りです。
- スウェーデン式サウンディング試験:約3万円
- ボーリング調査:約9万円
- 表面波探査:約7万円
地盤調査の結果で地盤が弱いなどの問題があった場合、新しい家を建てる前に地盤改良をしなければなりません。
地盤改良にかかる費用は地盤の弱さや地盤改良工事によって異なりますが、約数十万円〜数百万円程度かかるのが一般的です。
新居を建築するときの費用相場
新居の建設費用は選ぶ仕様などによって値段が変わりますが、坪単価50万円が相場と言われています。
そのため、床面積50坪の家を新築する場合は、坪単価50万円×50坪=2500万円が費用の相場でしょう。
延べ床面積50坪となると一般的な間取りよりもかなり広めになるため、その分使用する建具なども増え、上記の金額よりも高額になる可能性もあります。
特に、キッチンやトイレ、お風呂などの水回り設備が増えるとその分費用がかかります。
設計段階から希望予算を反映させましょう。
最近注目されているローコスト住宅では坪30万円程度から可能とされています。
外構工事の費用相場
外構工事は必須工事ではないため、中には外構工事を行わないケースもあります。
しかし、車を所有する場合は駐車場を作ったり、家の顔である門やフェンスを設けたりと、外構工事で数百万円以上の費用がかかるケースもあります。
一方、費用を抑えて外構を作るためにDIYを行う人もいます。
近年DIYでできるような道具や建材などがホームセンターなどで購入できるため、手作りの外構を楽しみながら作ることも可能です。
仮住まいの費用相場
家を建て替える際は既存の家を解体するため、仮住まいをしなければなりません。
そのため、仮住まい先の契約料や家賃が必要です。
家を解体する前から新居完成までは約6カ月かかることが多いため、家賃×6カ月分の費用を見ておきましょう。
これに加えて敷金、礼金や仲介手数料も必要です。
また、仮住まい先への引っ越しと、新居完成後の引っ越しの合計2回、引っ越しを行う必要があるためその分費用が必要なことも覚えておきましょう。
諸費用の相場
今までご紹介した費用の他に忘れてはならないのが「諸費用」です。
諸費用には、以下のような費用が該当します。
- 司法書士への報酬
- 住宅ローンの手数料
- 新居建築時の上棟式や地鎮祭などに伴う費用
など
上記の項目にかかる費用で総額約200万円は必要になる可能性があります。
家の建て替えを計画している場合は、上記の諸費用も確保しておきましょう。
50坪の家の建て替え費用を抑えるには?
50坪の家の建て替える際には高額な費用がかかることが分かりましたが、少しでも建て替え費用を抑えるためにはどのようにすればいいのでしょうか。
50坪の家を建て替える際にかかる費用を抑える方法についてご紹介します。
建て替えの工程全体を知って余裕のある予算計画を立てる
今までご紹介した建て替えにかかる費用を相場通りに行い、アクシデントなく建て替えたとしても約3500万円程度必要になるでしょう。
しかし、もし地盤調査の段階で問題が生じた場合は地盤改良工事が必要になったり、工期が遅れてしまい仮住まい先に予定より長く居住しなければならない場合はさらに費用が膨らんでしまいます。
想定外のアクシデントはつきもののため、できるだけ余裕を持った資金計画が必要です。
例えば概算で3500万円かかるとした場合、プラス数十万円〜数百万円の余裕があると安心でしょう。
その他に、新居になると間取りに合わせて新しい家具を購入したくなるケースが多くなります。
特に延べ床面積が50坪だと部屋数も多くなり、合わせる家具も必然的に多くなるでしょう。
新しい家具が欲しくなっても全て一度でそろえることはせず、少しずつ購入することで一度の出費を抑えることができるしょう。
予算の中でどこにお金をかけたいのかを明確にする
予算を決める際、お金をかけるところをしっかり決めておきます。
新築を建てるとなると目移りしてしまうことが多くなり、見積もり書では予算が大きくオーバーすることも珍しくありません。
譲れることと譲れないことをはっきりさせることで、他の部分で費用を抑えることができるため、予算内で建設できる可能性が高まるでしょう。
例えば、キッチンやお風呂にはお金をかけて外構は最低限にするなど、メリハリをつけると満足のいく建て替え工事になるでしょう。
予算を決めて建て始めても追加費用で予算オーバーすることも
予算を家族で決めて建て始めても、追加費用が発生することもあります。
例えば、既存の家を解体する際、見積もりに廃材の搬出費用が含まれておらず追加費用がかかってしまったというケースもあります。
見積書に記載してある費用の他に廃材の搬出費用や埋設物除去費用などが含まれているのか確認し、追加される場合はおよそいくら程度かかるのか契約前に必ず確認しましょう。
また、格安で家を建てるプランの場合、建築時の契約プランに必要な設備が含まれていないケースもあります。
その分追加費用を支払うことになる可能性もあるため、建築時の契約書でどのような設備が含まれているのかを担当者に確認し、見積書の記載内容もチェックしましょう。
信頼できる業者を見つける
予算を決めていたとしても、最終的な総額を見通すことは難しいでしょう。
また、費用を優先するあまり使い勝手が悪くなってしまうと建て替えの満足度も下がってしまいます。
費用は抑えつつ満足できる仕上がりにするためには、信頼できる業者を見つけるのが一番です。
相見積もりをとって費用が一番安い業者を選んだとしても、中身が簡素なものだったり、希望に対して柔軟に対応してもらえなかったりするケースもあるでしょう。
また、見積もりで予算をオーバーしていたとしても、希望と予算をはっきりさせて交渉すれば相談に乗ってくれることもあります。
相見積もりを見比べるときは、費用だけではなく見積もりの内容を細かくチェックすることが大切です。
また、見積もりで気になることがあれば担当者に質問し、丁寧に説明してくれるかなど、対応もよく見ておくといいでしょう。
怠りがちなことですが、営業担当者の話を聞くだけでなく積極的に工事会社を訪問し、会社の雰囲気や責任者の対応なども見ておきましょう。
会社の姿勢を見極める大切な判断基準になります。
建て替え・注文住宅に対応する優良な建設会社を見つけるには?
ここまで説明してきた建て替えは、あくまで一例となっています。
実際に建て替えをするべきなのか、リフォームをするべきなのかを検討するためには、プロに現状を相談し、「プランと費用を見比べる」必要があります。
そのときに大事なのが、複数社に見積もりを依頼し、「比較検討」をするということ!
この記事で大体の予想がついた方は次のステップへ行きましょう!
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一生のうちに建て替えをする機会はそこまで多いものではありません。
後悔しない、失敗しない建て替えをするためにも、建設会社選びは慎重に行いましょう!
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