住宅の着工から完成までの流れ | 引渡しまでの期間や工事のチェックポイントを解説!

住宅の建築は着工から完成まで複数の工程があり、6〜7か月が一般的です。長くなれば1年以上の期間が必要になります。
本記事では、工事の流れやチェックポイントや期間中に準備すべきこと、工期が延びる原因や対策について詳しく解説します。住宅完成までの道のりを理解し、トラブルを防ぎながら理想の住まいづくりをスムーズに進めましょう。
2024年12月19日更新
監修記事
住宅の着工から完成までの流れ | 引渡しまでの期間や工事のチェックポイントを解説!

住宅の建築は着工から完成まで複数の工程があり、6〜7か月が一般的です。長くなれば1年以上の期間が必要になります。
本記事では、工事の流れやチェックポイントや期間中に準備すべきこと、工期が延びる原因や対策について詳しく解説します。住宅完成までの道のりを理解し、トラブルを防ぎながら理想の住まいづくりをスムーズに進めましょう。
2024年12月19日更新
目次
住宅の着工から完成までの期間
住宅の建築は設計段階を含めずに6〜7か月かかります。
以下に主な流れとそのめやすとなる期間を表にまとめました。
| 工程 | 期間 |
|---|---|
| 近隣あいさつ | 1日 |
| 地鎮祭 | 1日 |
| 基礎工事 | 約1か月 |
| 建方・上棟 | 約1週間 |
| 木工事・仕上げ工事 | 3~4か月 |
| 仕上げ(内装・外構) | 約1か月 |
| 竣工検査、引渡し | 1~2週間 |
| 引っ越し | 個人による |
工事に関しては天候によって進捗が前後することを念頭に置いておきましょう。
また、住宅のタイプによっても竣工までの工期が変わります。以下に工期のめやすをまとめました。
| 住宅タイプ | 工期 |
|---|---|
| フルオーダー住宅 | 約9〜12か月 |
| セミオーダー住宅 | 約4〜6か月 |
| 企画住宅 | 約3〜4か月 |
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着工から完成までの流れ
住宅の着工から完成までの流れは、計画的に進めることでスムーズになります。
工程ごとに内容を見ていきましょう!
| 工程 | 内容 |
|---|---|
| 近隣あいさつ | 工事開始前に、近隣住民への配慮としてあいさつをする |
| 地鎮祭 | 工事の安全を祈願するために行われる儀式 |
| 基礎工事 | 建物を支える基礎を作る工程 |
| 建方・上棟 | 建物の骨組みを組み立てる重要な工程 |
| 木工事・仕上げ工事 | 内装や外装の工事を含む工程 |
| 仕上げ(内装・外構) | 最終的な仕上げ作業 |
| 竣工検査、引渡し | 完成後の検査と所有者への引渡し |
| 引っ越し | 新居への移動 |
【ステップ1】近隣あいさつ
着工に先立ち、近隣住民に工事のあいさつをすることが大切です。
工事の期間や作業内容について事前に伝えることで、騒音や工事車両の出入りに対する理解を得られます。
あいさつ時には手土産を用意することが一般的で、相手への配慮を示す良い方法です。
これにより、工事期間中のトラブルを未然に防ぎ、近隣住民との信頼関係を築けることでしょう。
【ステップ2】地鎮祭
地鎮祭は土地を清め、工事の安全と建物の無事完成を祈願する儀式です。
一般的には神主が土地に祭壇を設けて行います。
施主や施工業者が参加し、玉串奉奠(たまぐしほうてん)や初鍬(はつくわ)入れといった伝統的な儀式を行います。
地鎮祭は通常1日で終了しますが、地域や宗教によっては異なる場合もあるので確認が必要です。
準備には神饌料や初穂料が必要となるため、事前に確認しましょう。
【ステップ3】基礎工事
基礎工事は、建物全体を支える土台を作る工程です。
土地の掘削作業から始まり、配筋(鉄筋の設置)や型枠の組み立て、コンクリートの打設が行われます。
基礎が適切に施工されることで、建物の耐震性や耐久性が担保されます。
施工には約1か月程度の期間がかかり、天候や地盤の状態によっては調整が必要です。
施工後には基礎の強度を確認する検査が行われます。
【ステップ4】建方・上棟
建方とは、建物の骨組みを組み立てる工程です。柱や梁を立てていき、屋根の形を整えます。
上棟式は骨組みが完成した段階で行われる伝統行事で、工事の無事と建物の繁栄を祈ります。
この工程ではクレーン車などの重機が使用されるため、安全管理がとくに重要です。
作業期間は約1週間程度で、この時点で建物の全体像が見えてきます。
【ステップ5】木工事・仕上げ工事
木工事・仕上げ工事では、建物の内部と外部の仕上げを進めます。
内部では壁や天井の下地作り・床材の敷設・電気配線や水道管の設置などが行われ、外部では外壁や屋根の施工が進められます。
この段階では細部の仕上がりが重要となり、約3〜4か月の期間が必要です。
工事の進捗状況に応じて自身でも現場を確認し、仕上がりのチェックを行うといいでしょう。
【ステップ6】仕上げ(内装・外構)
仕上げ工程では、内装や外構工事が行われます。
内装では壁紙や照明器具、家具の設置が進められ、外構では庭や駐車場の整備が行われます。
外構工事は建物全体の印象を大きく左右するため、デザインや使い勝手を考慮して計画することが重要です。
工程は約1か月程度を要し、最終的な住環境が整います。
【ステップ7】竣工検査、引渡し
竣工から検査を行って引渡しをするまでの期間は、約1〜2週間程度です。
竣工検査では、完成した建物が設計図通りに仕上がっているかを確認します。
施工業者による社内検査と、施主も参加する立会い検査が一般的です。
設備の動作や仕上がりの確認が行われ、不具合があれば指摘しましょう。
その後、鍵の引渡しが行われ、正式に施主に建物の所有権が移ります。
【ステップ8】引っ越し
引っ越しは、新居での生活を開始するための最終工程です。
引っ越し業者を利用する場合は、事前に引っ越し日に向けて準備することが大切です。
家の建築中に準備しておくべきこと
家の建築中には、着工前や工事中に準備しておくべきことがあります。
それぞれの段階で適切な対策をすることで、トラブルを防ぎ、効率的に工事を進められます。
建築中の2つのタイミングに分けて、準備しておくべきことを見てみましょう。
- 着工から上棟の間にすること
- 上棟から竣工までにすること
着工から上棟の間にすること
基礎工事や骨組みの構築が進む段階では、現場の進捗状況を定期的に確認することが重要です。
以下にこの段階で行うべき具体的な行動を挙げます。
- 工事現場を訪問し、基礎工事の進捗や品質を確認する
- 施工業者との打ち合わせを定期的に行い、計画通りに進んでいるかを確認する
- 電気配線や配管の位置について最終確認を行う
この段階での確認が不十分だと、後の工程で変更が必要になる場合があります。
可能であれば専門家を同行させ、プロの視点での確認をおすすめします。
上棟から竣工までにすること
上棟式が終わった後は、内装工事や仕上げ作業が進みます。竣工が近づいてきたら、竣工検査の準備を行いましょう。
- 内装の色やデザイン、素材の最終決定を行う。
- 照明器具やコンセントの位置を再確認する。
- 外構工事の計画を施工業者と詳細に詰める。
- 必要に応じて引っ越し業者や家具の配送日を予約する。
設備の動作確認や傷の有無など、細かい点までチェックリストを作成しておくと効率的です。
これにより、建物の引渡し後のトラブルを防げます。
工事が完了して(建造物が)できあがること。竣成ともいう。
住宅の種類と建築会社による工期の違いと特徴
住宅の種類や建築会社によって、着工から完成までの工期は大きく異なります。
それぞれ建築会社ごとの特徴を見ていきましょう
| 建築会社 | 工期 | 特徴 |
|---|---|---|
| ハウスメーカー | 3か月~4か月 | ・自社規格製品を工場で加工し、現場で組み立てる |
| 工務店 | 4か月~5か月 | ・地域密着型で大工の手作業が中心 ・工期は長くなることもあるが、丁寧な施工が特徴 |
| 設計事務所 | 5か月~1年以上 | ・設計や仕様がオリジナルのため工期が長い ・こだわり次第で1年以上かかることもある |
ハウスメーカー
ハウスメーカーは、全国展開している大手建築会社が提供する住宅プランを基に建築を行います。
施工品質が安定しており、比較的短期間での建築が可能です。
独自の技術や設備が整っているため、先進的な住宅設備を取り入れたい方に適しています。
ただし、コストは他の選択肢より高めになる場合もあります。
工務店
工務店は地域密着型の建築会社で、要望に対して柔軟に対応してもらえる点が魅力です。
地元の気候や風土を熟知しているため、地域に適した住宅を建てられます。
工期はハウスメーカーと比較するとやや長くなる傾向がありますが、費用を抑えたオーダーメイドの住宅が可能です。
設計事務所
設計事務所は、建築家が施主の要望に応じたデザインを提供する形態です。
工期はケースバイケースですが、フルオーダー住宅が中心となるため、5か月〜1年がめやすです。
独創的なデザインや細部にこだわった設計を求める方に適しており、費用や工期が長くなる反面、満足度の高い住宅が期待できます。
遅れが生じやすい工程とその理由
建築工事は工程が多く、以下のような理由で遅れが生じる可能性があります。
- 悪天候による工事の遅れ
- 工事ラッシュの時期による人員不足
- 資材の供給遅延による工事の遅れ
それぞれの詳細を確認してみましょう。
悪天候による工事の遅れ
工事現場では天候が大きな影響を及ぼします。
とくに基礎工事や外壁工事などの屋外作業は、雨や雪が降ると確実に進行が遅れます。
悪天候時にはコンクリートが適切に固まらない、または作業員の安全が確保できないため、工事を中断せざるを得ません。
一般的に余裕のあるスケジュールで工事を進めてはいますが、気象条件次第では工期が延びる点も把握しておきましょう。
工事ラッシュの時期による人員不足
年度末や大型連休前は工事需要が高まる時期であり、職人や技術者の確保が難しくなることもあります。
このような人員不足が、作業の効率低下やスケジュールの遅延につながるのです。
とくに小規模な工務店では、大手建築会社との競争が激化するため、必要な人員を確保できない場合があります。
こうしたリスクを避けるためには、早めの契約や着工スケジュールの調整が有効です。
資材の供給遅延による工事の遅れ
建築資材の供給遅延も、工事の進行を妨げる大きな要因です。
とくに海外から輸入される部材は、物流の混乱や自然災害、政治的要因によって納期が遅れることがあります。
また需要が集中する時期には国内の供給も滞ることがあり、必要な資材が現場に届かないと工事も進みにくいです。
住宅の仕様を早めに決めておくことで、メーカーの材料を確保し、こうしたリスクを軽減できます。
住宅をできるだけ早く完成させるためのポイント
住宅を早く完成させるには、事前準備や工事中の効率化が重要です。以下では具体的なポイントを3つに分けて解説します。
住宅ローンの仮審査を早めにしておく
住宅ローンの仮審査を早めに済ませておくことで、着工までの準備期間を短縮できます。
仮審査では、借入可能額や金利が確定し、それに基づいた予算計画が立てられます。
審査には1週間以上かかる場合があるため、土地購入や設計の打ち合わせを進める前に申請しておくのが理想的です。
工事請負契約は仮審査が完了後に締結となるため、早めの対応が重要です。
打ち合わせ短縮のため、要望はまとめておく
打ち合わせの回数を減らすには、事前に要望を明確にまとめておくことが効果的です。
家族で話し合い、優先順位をつけたリストを作成することで、設計者や施工業者とのコミュニケーションがスムーズになります。
要望を伝える際には、具体的なイメージや参考資料を用意しておくとさらに効果的です。
打ち合わせの短縮は、工期全体の効率化にもつながるため、準備段階からの計画が大切です。
設備は規格品を使う
住宅設備に規格品を採用することで、工事期間を短縮できます。
規格品は既製品として設計されているため、オーダーメイド品に比べて納期が短く設置も容易です。
一方で、デザインや機能性に妥協が必要になる場合もあるため、コストとスピードのバランスを考慮して選択することが大切です。
工事中のチェックポイント
工事中には、計画通り進行しているかを確認することが重要です。以下のポイントを押さえて、トラブルを未然に防ぎましょう。
現場周辺が整理されているか
工事現場が整理整頓されていることは、安全性と効率性に直結します。
資材が適切に保管されているか、通路が確保されているかを確認しましょう。
とくに、散乱した資材や工具は事故の原因になるため注意が必要です。
また、整理された現場は作業効率が上がるため、工期の短縮にもつながります。
図面通りの施工になっているか
施工が図面通りに行われているかの確認は、品質を保つために欠かせません。
設計図や仕様書を手元に用意し、壁の位置や窓の大きさなどが計画通りかをチェックしましょう。
気になる点があれば、早めに施工業者に問い合わせて修正を依頼することが大切です。
完成後に気付くと修正が難しい場合もあるため、工事中の段階で細部まで確認することが求められます。
工事期間中のトラブルと対処法
工事中によくあるトラブルとその対処法を紹介します。
- 建築時の騒音トラブル
- 日当たり問題
- 工期の遅れ
- 追加工事による費用請求
建築時の騒音トラブル
工事中の騒音や振動は近隣住民に影響を与える可能性があります。
着工前に近隣住民へあいさつを行い、工事期間や内容について説明しておくことで、トラブルを未然に防げます。
万が一苦情があった場合には、迅速に施工業者と対応策を検討することが重要です。
日当たり問題
新築の建物が近隣の日当たりに影響を与える場合、トラブルにつながることがあります。
このような場合は、建築基準法に基づいて建物が適切に設計されていることを説明しましょう。
具体的な数値や資料を提示することで、相手の理解を得やすくなります。
影響を最小限に抑えるための設計変更を検討することも、有効な対策です。
工期の遅れ
新築工事中の工期遅れを防ぐためには、積極的に進捗をチェックすることが大切です。
契約時に工期スケジュールを把握し、定期的な現場訪問で進捗や資材状況を確認しましょう。
また設計変更や追加工事は遅れの原因になるため、プランの変更は最小限に抑えることがポイントです。
追加工事による費用請求
新築工事中の追加工事費用については、事前確認と明確な合意が重要です。
まず追加工事の必要性と内容を施工会社に具体的に説明してもらい、工事範囲や費用、スケジュールへの影響を確認しましょう。
口頭だけでなく書面での見積もり提示を求め、納得した上で正式に契約を交わします。
費用請求の際は、見積もり内容と一致しているかをチェックし、不明点があれば早めに問い合わせるのが大切です。
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この記事の監修者プロフィール

マザーハウス 石田工務店
久田麻里子2級建築士、インテリアコーディネーター、住環境福祉コーディネーター。ハウスメーカー、リフォーム会社での建築業を幅広く経験。主婦・母親目線で様々なリフォームアドバイスを行う。主な担当は水回り設備リフォーム、内装コーディネート、戸建てリフォームなど。
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