2025年01月22日更新

監修記事

建て替え時の仮住まいはどう探す?探し方や費用を解説

住居を建て替える場合、一時的に住む仮住まいが必要です。しかし、仮住まいを探している途中にペットや荷物、都合のいい物件の探し方など数多くの課題が出てくるでしょう。この記事では仮住まいの探し方や選択肢、費用を抑える方法を解説しています。建て替えを検討している方は、参考にどうぞ。

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建て替えや仮住まい探しの手順

家の建て替えは、以下の流れで行われます。

  1. 建築会社を探す
  2. 工事のプラン・住宅ローンの相談をする
  3. 仮住まいを探す
  4. 工事請負契約を結ぶ
  5. 工事が始まる
  6. 地盤工事・改良工事を行う
  7. 建て替え工事が始まる
  8. 完成した新居に引越しする

この項では建て替えから仮住まい探しまで順を追って解説します。

STEP
建築会社を探す

建て替えを検討したら、まず建築会社を探しましょう。

建築会社を選ぶ際には、自分の理想の家に近づけるような業者を選びます。

費用の相場を知るためにも、必ず複数社に依頼して比較検討しましょう。

ハピすむの新築・建て替え費用の無料相見積もりでは、簡単に複数社の見積もりができます。

STEP
工事のプラン・住宅ローンの相談

建築会社と担当と相談しながら、どのようなプランで建て替えていくか打ち合わせしていきます。

借入可能額を知ることで現実的な工事プランを検討できるため、はじめに住宅ローンの相談をしましょう。

住宅ローンを利用する場合は事前審査を受け、融資を受けられそうか確認を行います。

STEP
仮住まいを探す

見積もりやプランの検討と並行して、仮住まい探しをはじめましょう。

賃貸物件の場合、短期間で貸してくれる物件は少ないため早い段階からある程度探しておくと安心です。

STEP
工事請負契約を結ぶ

工事内容やプランが決まったら、工事請負契約を結びます。

工事請負契約書は法的な拘束力を持つ重要な書面となっているので、しっかりと内容を確認しておきましょう。

よく確認しないまま契約を結んでしまうと「こんなはずじゃなかった」と後悔につながります。

住宅ローンの本審査を受ける

住宅ローンの本審査は工事請負契約後にあります。

STEP
工事が始まる

工事請負契約を結んだら、いよいよ建て替え工事の着工です。

建て替えの際、まずは解体工事から始まります。

元々住んでいた家は解体されるため、この着工までに仮住まいへ引越ししておきましょう。

>>着工から完成までの流れはこの記事で紹介!

STEP
地盤調査・改良工事を行う

次に地盤調査や改良工事を行います。

地盤調査では、建物を建てる前にその地盤がどの程度の重さに耐え、沈下に抵抗する力を持っているのかを調べます。

地盤の強度が不十分なら改良工事を

地盤の強度が不十分な場合、改良工事が必要なケースもあります。

2階建てから3階建て、木造から鉄筋コンクリート造へ変更する場合はより地盤の強度が求められるため、地盤改良が必要となる場合が多いです。

STEP
建て替え工事が始まる

改良工事が終わると、建築が開始されます。

工事中は定期的にスケジュールを確認しておくと安心です。

現場への見学など、職人とのコミュニケーションを取っておくのも良いでしょう。

建築が完了したら、契約通りに施工されているかどうかを立会いによってしっかりと確認します。

確認して納得したなら、引き渡しへと進みます。

STEP
完成した新居に引越しする

立会いで問題がなければ残りの工事代金を支払い、その後引き渡しです。

登記は引き渡しの日にまとめて行うのが一般的であり、建て替えの場合は建物の表題登記、住宅ローンを利用する場合はさらに抵当権設定登記を済ませます

無事手続きなどが終われば、仮住まいから引越ししましょう。

引越しが終わればすべての工程が終了です。

建て替えで仮住まいが必要な期間

建て替えで仮住まいが必要な期間は以下のとおりです。

工程期間
建築会社を探す1〜2か月
設計プランの相談1〜2か月
住宅ローンの相談1〜2か月
仮住まいを探す1〜2か月
工事請負契約を結ぶ1〜2か月
仮住まいへ引越し1週間〜1か月
解体作業の着工1週間〜1か月
地盤調査・改良工事数日
建築開始3〜6か月
完成・引越し1週間〜1か月

建築会社探しから新居完成までの目安がおおよそ1年と言われており、工事開始から新居への引越しが約5~8か月です。

工事の規模にもよりますが、仮住まいには5~8か月住むのが一般的です。

一口に仮住まいといってもさまざまな選択肢があるので、しっかりと選んで決めることをおすすめします。

仮住まいに住む期間が変動する要因は?
  • 家の構造によって解体にかかる期間が変わる
  • 地盤の改良が必要なら建て替えの工期が伸びる
  • 材料が届かず工事を進められない

上記のように、さまざまな理由で工期が伸びてしまいます。

工期が伸びても対応できるように、仮住まいに住む期間は長めに見ておきましょう。

仮住まいを探す3つの方法

仮住まいを探す方法は、以下の3つがあります。

  • 不動産会社の物件検索サイト
  • 仮住まい紹介会社
  • 建て替えを依頼した工務店

不動産会社の物件検索サイトを利用する場合、定期借家(契約で定めた期間住み続けるのが条件)の物件をのぞいて検索すれば、いつでも退去できる物件だけが表示されます。

仮住まい紹介会社は、リフォーム時の仮住まいを専門に物件を取り扱っている不動産会社です。

仮住まいを前提に物件を紹介してくれるので、入居期間やペットなどの条件面で柔軟い対欧してもらえるでしょう。

工務店の中には、格安で仮住まいの物件を紹介してくる場合があります。

もし、仮住まい先が見つからない場合は、建て替えを依頼した工務店に相談するのがおすすめです。

まだ依頼を出す工務店が決まっていないなら、ハピすむの新築・建て替え費用の無料相見積もりで見積もりを出してみましょう。

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仮住まいの選択肢と費用の目安

建て替え時の仮住まいとして、以下の選択肢があげられます。

仮住まいの選択肢
  • 親族の家
  • 賃貸住宅
  • 短期賃貸マンション(ウィークリーマンション)
  • ユニットハウス
  • ホテル

それぞれの特徴や費用の目安を解説します。

選択肢①親族の家

仮住まいとして実家や親戚の家を活用できるのであれば、費用が最も抑えられます。

家族で親族の家を5か月間仮住まいとした場合、費用の目安は以下のとおりです。

項目費用
生活費約5万円×5か月
トランクルーム約4万円(6畳)×5か月
合計約45万円

居住スペースに余裕がない場合は別途トランクルームをレンタルする必要があります。

ほかの選択肢よりもコスパがいいので、親族の家に住まわせてもらうのが一番おすすめです。

トランクルームとは?

「トランクルーム」とは、荷物を預かってくれるサービスです。

トランクルームには、荷物を預かる「保管用倉庫」と、荷物置き場を貸してもらえる「レンタル収納サービス」の2種類があります。

補償の有無や融通のききやすさ、管理責任者などの違いを知ったうえで、保管用倉庫とレンタル収納スペースのどちらを選ぶか決めましょう。

選択肢②賃貸住宅

建て替え時の仮住まいとして、最も多く選ばれるのが賃貸住宅です。

賃貸住宅にはさまざまな広さや価格があるため、予算や家族構成に合わせた仮住まいを選べます。

元々の住宅と同規模の賃貸住宅であれば、トランクルームを借りる必要もありません。

家族で一般的な賃貸住宅を5か月間仮住まいとした場合、費用の目安は以下のとおりです。

項目費用
2LDKの賃料約12万円(エリアや広さにより異なる)×5か月
管理費・共益費約5千円×5か月
敷金・礼金約24万円
仲介手数料約12万円(賃料1か月が上限)
火災保険料0.5万〜1万円
合計約99.5万円

賃貸住宅は原則として契約期間を2年間としています。

このため、2年未満の短期解約時には違約金が発生するケースもあります。

賃貸住宅を仮住まいとする場合には、契約内容をしっかりと確認しましょう。

2回の引越し費用を加味

賃貸住宅を仮住まいとする場合、2回の引越し費用も加味する必要があります。

選択肢③短期賃貸マンション(ウィークリーマンション)

家族で短期賃貸マンション(ウィークリーマンション)を5か月間仮住まいとした場合、費用の目安は以下のとおりです。

項目費用
2LDKの賃料約24万円(エリアや広さにより異なる)×5か月
管理費・共益費約2万円×5か月
トランクルーム約4万円(6畳)×5か月
合計約150万円

短期賃貸マンション(ウィークリーマンション)は、契約期間を自由に選択でき物件の多くで家具と家電が備わっているため、引越し時に運び込む荷物を減らせるのがメリットです。

しかし、荷物を持ち込めないケースが大半で、別途トランクルームなどレンタルする必要があります。

不動産会社を介していない契約であるため、仲介手数料や敷金礼金はかかりません。

選択肢④ユニットハウス

家族でユニットハウスを5か月間仮住まいとした場合、費用の目安は以下のとおりです。

項目費用
レンタル代20万円×5か月
設置・撤去費用約10万円
合計約110万円

上記はユニットハウスのみのレンタル代となるため、水回りの設備やエアコンなどが必要な場合、さらに費用は高額になります。

建て替えたい住宅がある土地に余裕がある場合、庭先にユニットハウス(プレハブ)をレンタルする方法もあります。

しかし、仮住まいのためにユニットハウスを建てるケースは多くありません。

ユニットハウスの特殊な環境はストレスを感じることもあるため、あまりおすすめはできません。

荷物を運ぶ手間や子どもの学区など悩む必要がないため、やむを得ない場合は選択肢として検討しても良いでしょう。

選択肢⑤ホテル

仮住まいの選択肢として最も少数派なのがホテルです。

家族でホテルを5か月間仮住まいとした場合、費用の目安は以下のとおりです。

項目費用
ホテル費用1泊あたり4万円×150日
トランクルーム約4万円(6畳)×5か月
合計約620万円

上記は都内のホテルの平均値で算出しているため、郊外の場合はもう少し安く収まる可能性があります。

しかし、郊外であっても賃貸や短期賃貸マンション(ウィークリーマンション)と比較すると高額なため、ホテルを仮住まいとして使うのは現実的ではないと言えるでしょう。

建て替え中の仮住まいを探すときのポイント

仮住まいを探すときのポイントを5つご紹介します。

  1. 仮住まいの初期費用
  2. 仮住まいの広さ
  3. 仮住まいの種類
  4. 仮住まいの利便性
  5. 仮住まいの地域や学校

それぞれ解説していきます。

ポイント①仮住まいの初期費用

仮住まいの費用は、どれを選ぶかで大きく異なります。

たとえば仮住まいとして賃貸物件を選択した場合は、敷金や礼金など初期費用が高くなってしまいます。

また賃貸住宅か短期賃貸マンション(ウィークリーマンション)かによっても、敷金・礼金の有無により初期費用に違いが出るため注意しておきましょう。

ポイント②仮住まいの広さ

仮住まいを探す際には、広さにも注意しておきましょう。

家族の人数や、家財道具の多さによって必要な広さは異なってきます。

たとえば夫婦だけだと1LDK、子どもがいる場合は部屋を用意するために2LDKを選ぶといったことが必要です。

家財道具が少ない場合は仮住まいの期間中だけ貸し倉庫に預けておくと、狭い部屋でも対応可能になります。

ポイント③仮住まいの種類

物件の種類には、賃貸物件や短期賃貸マンション(ウィークリーマンション)そしてホテルや実家などがあります。

それぞれの種類には、メリットとデメリットがあります。

ペット可や大人数可など、自分の条件に合う物件を見つける必要があるので、一度条件を整理してみるのもおすすめです。

それぞれ費用も大きく異なるため、自分の状況に合わせて物件の種類を決めましょう。

ポイント④仮住まいの利便性

立地や住みやすさなど、利便性も物件を探すときのポイントです。

仮住まいといっても、半年~1年は住むことになり、その間にも仕事や学校はあります。

このため、駅やバス停から近いといった立地面も考慮しておく必要があります。

住みにくい物件だと、ストレスに感じてしまう場合があるので、自分にとって住みやすい物件を探すことも重要です。

ポイント⑤仮住まいの地域や学区

過ごしやすさや、学区などで仮住まいを選ぶのもポイントです。

仮住まいといえども交通の良さや周辺の店舗を確認し、過ごしやすい地域を選ぶと良いでしょう。

また子どもがいる世帯の場合は、学区が違うと一時的に転校が必要なこともあります。

転校が必要か学校に確認したうえで、仮住まいの場所は学区を考慮して選ぶと良いでしょう。

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仮住まいの費用を抑える方法は?

仮住まいの費用を抑える6つの方法をご紹介します。

  • 工務店が紹介してくれる物件に入居する
  • 地元密着型の不動産を利用する
  • 引越し業者の荷物預かりサービスを利用する
  • 12月〜1月に引越しをする
  • 荷物を減らす
  • 建て替えプランを利用する
  • 補助金を受ける

少しでも建て替え費用を抑えるためにも、それぞれどのようなシーンで利用できるか知っておきましょう。

方法①工務店が紹介してくれる物件に入居する

建て替えを依頼した工務店側が、格安で(または建築費と一緒にしてもらって)物件を斡旋してくれる場合があります。

また、地域の不動産会社と提携している工務店であれば、仮住まいの費用を大幅に抑える可能性もあります。

仮住まいを探すのは、入居期間や地域などの条件面でなかなか見つかりません。

費用を抑えられるだけでなく、入居期間を柔軟に対応してもらえたり、駐車場付きといったいい条件の物件を紹介してもらえる場合もあります。

なので、仮住まいについては、まず工務店へ相談するのがおすすめです。

まだ建て替えを依頼する工務店が決まっていない方は、複数の業者を比較できるハピすむの新築・建て替え費用の無料相見積もりを利用しましょう。

方法②地元密着型の不動産を利用する

地元密着型の不動産会社は、大家さんと繋がりが深いケースもあります。

大家さんと繋がりの深い不動産会社は初期費用や賃料を交渉してくれるだけではなく、短期間でも貸してくれる物件の情報を把握していることも。

建て替え中の事情を理解したうえで物件を紹介してもらえるため、活用してみましょう。

方法③引越し業者の荷物預かりサービスを利用する

引越し業者の中には、荷物を一時的に預かってくれる「荷物預かりサービス」を利用できるケースがあります。

荷物を預けられれば、トランクルームの費用を節約できます。

しかし、荷物預かりサービスは原則として短期的なサービスとなっており、長期的には預けられない可能性があるため事前に確認しておきましょう。

荷物預かりサービスの期限を確認

荷物預かりサービスは長期的な預かりや繁忙期(2〜3月)の預かりに対応していないケースもあります。利用前に引越し業者各社に確認しましょう。

方法④12月〜1月に引越しをする

引越し費用を抑えたい場合、繁忙期である3月の引越しは避けましょう。

新生活前のこの時期は、転勤や進学などで引越し業者が一番忙しい時期であり、通常よりも相場が高くなっています。

一方で、引越しの料金が最も安くなる時期は12〜1月だと言われています。

この時期はあまり引越しをする人が多くないため、一般的に相場が安くなるようです。

建て替え工事の開始時期が選べる場合は、年末年始のシーズンに引越しできる時期を検討してみるのも良いでしょう。

方法⑤荷物を減らす

引越しにかかる費用をできるだけ抑えるために、運ぶ荷物の量を減らしましょう。

輸送に使うトラックのサイズやスタッフの人数は、荷物の量によって変わりします。

荷物量が多ければ料金は高くなり、逆に少なければ安くなる料金システムです。

運ぶダンボールの数が80個から60個に減ると、約1.5万円節約できるケースもあります。

引越しを行う前には、不用品は処分しておくようにしましょう。

方法⑥建て替えプランを利用する

引越し業者によっては建て替え専用のプランなどが用意されていることもあります。

建て替え専用プランの費用は業者や荷物の量によって変わりますが、20万〜30万円が目安です。

建て替えでは2回の引越しが必要になるため、このようなプランを活用することでも費用を抑えられます。

建て替えプランとは?

以下3つの作業がセットになっている引越しプランです。

  • 一時預かり
  • 現住居から預かり所への運送
  • 預かり所から新居への運送

住居をお建て替えるときにのみ利用できます。

方法⑦助成金を受ける

住居の建て替えでは、以下3つの助成金を受けられます。

解体時・解体助成金
・ブロック塀解体
住居建築・木造住宅の耐震建て替え
設備設置・太陽光発電を導入
・合併浄化槽を設置
・省エネ給湯器を導入
・雨水タンクを設置
・家庭用燃料電池システムを導入

受けられる助成金の額は自治体によって異なるので、事前にお住まいの地域でどれくらい出るか調べておきましょう。

>>建て替え時に受けられる助成金はこちらで紹介!

建て替えにおける仮住まいの注意点は4つ

続いて、建て替えにおける仮住まいの注意点を4つ解説します。

  • 工事が延長する可能性はある
  • 早めに仮住まいを探しておく
  • 短期間だけ入居できる物件が少ない
  • ペットOKの物件は少ない

不測の事態に備えられるよう、あらかじめ注意点を理解しておきましょう。

注意点①工事が延長する可能性はある

工事はスケジュール通りに進むとは限らず、当然工期が伸びる可能性もあります。

工事が延長した場合は、仮住まい期間も延長しなければなりません。

万が一工事が伸びた場合の仮住まい費用も、資金計画に組み込む必要があります。

また工事が伸びた場合の仮住まいの費用は、住宅会社と施主のどちらが負担するかを、契約前に事前に確認しておきましょう。

予定よりも長めの申請を

通学や通勤なども工期より期間を長く見積もって申請をしておくと良いでしょう。

注意点②早めに仮住まいを探す

仮住まい探しには時間がかかるため、建て替えの計画と並行して探しましょう。

最低でも、入居予定時期の1~1か月半前には、物件の候補を絞り込んでおく必要があります。

条件に合った物件が見つかるとは限らない

物件を探し始めるのが遅いと、自分の条件に合った物件を見つけるのが困難になる可能性があります。

仮住まいが決まらないと、最悪建て替えのスケジュール変更する必要があり、場合によれば違約金が発生する可能性もあります。

このようなケースを避けるためにも、できるだけ早くから物件を探し始めましょう。

見積もりの段階で依頼した工務店の担当者に相談すれば、仮住まいに関する情報をもらえたり物件を紹介してもらえる場合があります。

まだ依頼を出していない方は、ハピすむの新築・建て替え費用の無料相見積もりで工務店を複数社比べてみましょう。

注意点③短期間だけ入居できる物件が少ない

半年や1年間といった短期間だけ入居できる物件は、なかなか見つかりません。

これは、大家としては長く借りてもらいたいためです。

大半の賃貸物件は契約期間が2年で、2年経たずに退去すると違約金が発生します。

短期間だけ入居できる賃貸物件が見つからない場合は、親族の家に住まわせてもらうのがおすすめです。

違約金はどれくらい?

途中退去の違約金は、家賃の1ヶ月〜2ヶ月分が相場です。

どうしても仮住まいが見つからない場合は、違約金の支払いを前提に家賃が安い物件に入居してもいいでしょう。

注意点④ペットOKの物件は少ない

ペット可の物件は、かなり少ないです。

その理由は、部屋に動物のニオイや爪による傷が付くのを、大家が嫌がっているからです。

とくにニオイは、完全に消えない場合があります。

できるだけペットは実家に預かってもらいましょう。

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建て替えにおける仮住まいに必要な諸手続き

建て替えで仮住まいに移る際、必要となる手続きは複数に渡ります。

仮住まいに移る際に必要な手続き
  • 郵便物の転送手続き
  • ライフラインの停止と仮住まいでの契約手続き
  • 衛星放送の休止手続き
  • 宅配サービスの休止手続き
  • NHK受信料の住所変更
  • インターネット契約を更新
  • クレジットカードの住所変更手続き
  • 火災保険の解約手続き

手続きの方法をそれぞれ確認します。

手続き①郵便物の転送手続き

仮住まいに引越しても郵便局にて転送手続きを行うことで、郵便物が自動的に転送させる手配ができます。

一度転送届を提出することで1年間は転送をしてくれます。

建て替えが1年以内に完了した場合は、元の住所に戻すように、仮住まいから自宅へ転送届を提出すれば完了です。

手続き②ライフラインの停止と仮住まいでの契約手続き

水道やガス・電気などのライフラインは必ず契約手続きを行う必要があります。

建て替える物件の水道やガス・電気は引越し前に停止手続きを行いましょう。

工事中に業者が使うケースも

水道は工事中に使用するケースがあるため、業者に必要かどうか確認してからの停止が無難です。

東京電力の場合、ホームページで水道やガスの変更手続きが一括でできます。

ほかの電力会社にも同じようなシステムがあるので確認しておきましょう。

手続き③衛星放送の休止手続き

衛星放送を契約している場合、自宅での契約を一旦停止しましょう。

必要であれば仮住まいで見られるよう再契約してください。

ただし、マンションやアパートなどでは利用できるか事前に確認しておく方が無難です。

手続き④宅配サービスの休止手続き

宅配サービスも休止の手続きを早めに行いましょう。

毎週や隔週で定期的に配達されていた場合は、申請に早めの期限が設けられていますので気をつけてください。

仮住まいへの配達も依頼できるのであれば再開させましょう。

エリアごとに配達曜日や配送料などが異なる場合もあるため、問い合わせるなど確認をおすすめします。

⑤NHK受信料の住所変更手続き

NHKの受信料は建て替え中だと支払う必要がなくなります。

仮住まいへの移動を知らせて住所変更を行いましょう。

手続き⑥インターネット契約の変更

固定のインターネット回線を利用している場合は、仮住まいで新しく契約する必要があります。

インターネットがないと困る場面も多いため、インターネット契約の費用も別途用意しておく必要があるでしょう。

仮住まいのような短期契約の場合、解約時に違約金がかかるケースも。

仮住まいで固定のインターネット回線を使う場合には、できるだけ違約金がかからない会社を選ぶようにしましょう。

スマホやポケットWi-Fiの契約はそのままで

スマホやポケットWi-Fiを使用している場合、契約変更や別途契約の必要はありません。

手続き⑦クレジットカードの住所変更手続き

契約しているクレジットカードに関する郵便物は、郵便局で転送届を出しても仮住まいには届きません。

その理由は、カード会社から送られる郵便物は「転送不要郵便物」になっているからです。

仮住まいに住む時期とクレジットカードの更新時期が重なっているなら、確実に登録住所を変更しておきましょう。

転送不要郵便物とは?

差出人が「相手が記載した住所に住んでいないならこちらに返してほしい」という意思を示した郵便物のことです。

封筒やハガキに「転送不要」と記載されています。

手続き⑧火災保険の解約手続き

火災保険は、内容を更新するか解約して再契約する必要があります。

保険の対象が建物なので、住む住居が変わるなら契約内容も変えなければなりません。

仮住まいへの引越しに合わせて、保険会社や代理店に相談しましょう。

なお、火災保険を解約しても保険の未経過分は返還されるので、損はありません。

【Q&A】建て替えにおける仮住まいに関するよくある質問

仮住まいへの引越しには、荷物やペット、住民票などさまざまな問題があります。

最後に、建て替えにおける仮住まいに関する、4つのよくある質問に答えていきます。

仮住まいの費用に住宅ローンは使えない?

原則として、仮住まいの費用として住宅ローンは使えません。

仮住まい用の資金は住宅ローンとは別で用意する必要があります。

建て替え費用とは分けて、仮住まいの費用を確保しておきましょう。

建て替えのあいだ荷物はどこに保管しますか?

建て替え中の荷物の保管先として以下の候補があげられます。

建て替え中の荷物の保管先
  • 仮住まいに持参
  • トランクルーム
  • 荷物預かりサービス

仮住まいに十分な広さを確保できない場合、生活に必要なものだけを持ち込み、残りはトランクルームに預けるケースもあります。

荷物預かりサービスでは専門の業者が梱包してくれるため、丁寧な梱包の状態で保管可能です。

荷物を預けられる期限が設けられているものの、破損などの可能性も低く安心して荷物を預けられます。

ペットがいる場合の仮住まいの探し方はありますか?

ペットがいる場合の仮住まいの候補として以下があげられます。

ペットがいる場合の仮住まいの候補
  • ペット可のホテルに泊まる
  • ペット可の賃貸を探す
  • 実家や知人にペットを預ける
  • ペットホテルに預ける

ペット可の賃貸やホテルは、そうでないものと比較すると非常に少ないです。

条件に合うものが見つかっても、通常の賃料や宿泊費より割高になることもあります。

また、ペット可の賃貸であっても管理規約により大型犬や複数匹は断られてしまう可能性もあるでしょう。

ペットを飼育されている場合は実家に預ける形やペットホテルも視野に入れてみてください。

住民票は移す必要がありますか?

本来であれば住所が変わった場合、2週間以内に住民票を移す義務があります。

しかし、仮住まいに引越しする場合は期間が1年に満たない場合は住民票を移す必要はありません。

なお、仮住まいが1年以上になる場合は住民票を移す必要があります。

>>仮住まいの際の住民票はこの記事で詳しく紹介!

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ここまで説明してきた建て替えは、あくまで一例となっています。

実際に建て替えをするべきなのか、リフォームをするべきなのかを検討するためには、プロに現状を相談し、「プランと費用を見比べる」必要があります。

そのときに大事なのが、複数社に見積もりを依頼し、「比較検討」をするということ!

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】工藤 あきこ

リフォーム業界出身のママ建築士。
設計事務所でのアシスタントを経て、地場やハウスメーカー系リフォーム会社の営業設計として勤務。水まわりの交換からフルリノベーションまで、幅広いリフォームを担当した。2022年、前職までの経験を活かして、建築専門ライターに転身。現在は、記事の監修やブログ「新・リフォームの歩き方」の運営をメインに活動する。

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