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建物の取り壊し費用は取得価額に含める?税制上の取り扱いについて解説

取り壊し費用を取得価額に含むのは、土地付き建物を購入してすぐに建物を壊した場合です。税務処理における解体費用の扱いについて、疑問に感じている方も少なくないでしょう。
そこでこの記事では、取り壊し費用を取得価額と必要経費のどちらで扱うのかについて解説しています。取り壊し費用の仕訳を把握して、適切な税務処理を行いましょう!
2025年01月14日更新
監修記事
建物の取り壊し費用は取得価額に含める?税制上の取り扱いについて解説

取り壊し費用を取得価額に含むのは、土地付き建物を購入してすぐに建物を壊した場合です。税務処理における解体費用の扱いについて、疑問に感じている方も少なくないでしょう。
そこでこの記事では、取り壊し費用を取得価額と必要経費のどちらで扱うのかについて解説しています。取り壊し費用の仕訳を把握して、適切な税務処理を行いましょう!
2025年01月14日更新
目次
取り壊し費用は必要経費にできる場合がある
建物の取り壊し費用は、必要経費にできる場合とできない場合があります。
取り壊し費用を必要経費にできるのは、事業目的の事務所や賃貸用建物を取り壊して、新しく建て替えたときです。
居住目的の建物を建て替える際や、新たに購入した土地で建て替えを行う際は、取り壊し費用が必要経費になりません。
取り壊し費用の税制上の取り扱い
取り壊し費用を経費として扱うのか、取得価額として扱うのかは、土地を自己所有していたかどうかが判断する際のポイントです。
ここでは、取り壊し費用の税務処理について説明します。
1 土地付き建物を購入して取り壊した場合
土地付き建物を新たに購入し、おおむね1年以内に建物を取り壊した場合は、取り壊し費用を「取得価額」として扱います。
土地を購入してすぐに建物を壊した場合、土地利用目的で建物を取り壊したとみなされるためです。
解体後に事務所や賃貸用建物を建てる場合も、経費ではなく「取得価額」として扱うので覚えておきましょう。
2 取り壊し後に新しく建物を建てる場合
自己所有していた事務所や賃貸用建物を取り壊し、新しい事務所や賃貸用建物を建てる場合は「必要経費」として扱います。
ただし、自宅を取り壊して新しく事務所や賃貸用建物を建てる場合は、必要経費ではなく「家事費」として扱うので注意しましょう。
3 取り壊し後に土地を譲渡する場合
自己所有の建物を取り壊して土地を第三者に譲渡する場合は、「譲渡費用」として扱います。
取り壊した建物が事業用と居住用のどちらでも、税務処理の扱いは同じです。
譲渡所得は特別控除を利用することで、節税に繋げられます。
建物撤去費用を取得価額に含めるケース
建物の取り壊し費用を「取得価額」に含めるのは、土地付き建物を購入後、おおむね1年以内に取り壊した場合です。
土地付き建物を購入して事務所や賃貸用建物に建て替える場合も、このケースに該当します。
すでに所有している建物を解体して建て替える場合は、取得価額ではなく「必要経費」や「家事費」に含まれます。
取り壊し費用を経費計上する際のポイント
取り壊し費用の税務処理を正しく行うために、ポイントを把握しておきましょう。
目的ごとの勘定項目や、修繕費と資本的支出の区分について解説します。
取り壊しの目的ごとに勘定項目を分ける
取り壊しの目的 | 勘定項目 |
---|---|
更地にするため | 固定資産除却損 |
建て替えるため | 建設仮勘定 |
現状復旧するため | 修繕費 |
災害により撤去するため | 災害損失 |
取り壊し費用を税務処理する際の勘定項目は、上記の通りです。
取り壊し費用の勘定項目は、取り壊しの目的によって決まります。
建て替えで解体工事を行う場合は、取り壊し費用を「建設仮勘定」として扱います。
修繕費と資本的支出の区分に気を付ける
建物を一部分だけ解体して修繕する場合は、修繕費と資本的支出のどちらに含まれるかをよく確認しましょう。
原状回復を目的とした修繕費で、事業に必要なものは必要経費として計上可能です。
修繕によって耐用年数や性能が上がる場合は、資本的支出に分類され、減価償却で計上します。
Q&A 取り壊し費用の会計処理についてよくある質問
取り壊し費用の会計処理についてよくある質問を紹介します。
- 取り壊し費用は取得費に入りますか?
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土地付き建物を購入後、おおむね1年以内に取り壊した場合は、取り壊し費用が取得費に含まれます。
- 建物を取り壊す費用は資産計上できますか?
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取り壊し費用は資産計上できます。
その場合、解体費用は減価償却と呼ばれる方法で処理されます。
建て替え・注文住宅に対応する優良な建設会社を見つけるには?
ここまで説明してきた建て替えは、あくまで一例となっています。
実際に建て替えをするべきなのか、リフォームをするべきなのかを検討するためには、プロに現状を相談し、「プランと費用を見比べる」必要があります。
そのときに大事なのが、複数社に見積もりを依頼し、「比較検討」をするということ!
この記事で大体の予想がついた方は次のステップへ行きましょう!
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一生のうちに建て替えをする機会はそこまで多いものではありません。
後悔しない、失敗しない建て替えをするためにも、建設会社選びは慎重に行いましょう!
この記事の監修者プロフィール

タクトホームコンサルティングサービス
亀田融一級建築施工管理技士、宅地建物取引士。東証1部上場企業グループの住宅部門に33年間勤務。13年間の現場監督経験を経て、住宅リフォーム部門の責任者として部分リフォームから大規模リノベーションまで2,000件以上のリフォームに関わる。2015年に退職して現在は、タクトホームコンサルティングサービス代表として、住宅診断を行う傍ら、住宅・リフォーム会社へのコンサルティング活動を行っている。
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