2025年01月15日更新

監修記事

3階建て住宅は老後に後悔するのは本当?安心して住むためのポイントを紹介!

「3階建て住居は老後に後悔する」というのは本当でしょうか?この記事では、3階建て住居の老後に後悔するポイントを解説します。あわせて、老後でも安心して住みやすい3階建て住居にする方法も紹介します!

まずは
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老後に3階建住宅が住みづらくなる3つの理由

3階建ての一軒家は、老後に住みにくいと言われています。

その理由は、以下の3つです。

  • 住宅内の温度差で体調を崩す可能性がある
  • 住宅内の移動がしんどくなる
  • 老後にリフォーム費用がかかる

老後にどのような問題が発生するのか、順番に解説していきます。

>>3階建て住宅の建て替え費用はこの記事で紹介!

理由1 住宅内の温度差で体調を崩す可能性がある

住宅内の温度差で体調を崩す可能性が高くなります。

暖かい空気は上、冷たい空気は下へ流れるため、1階と3階では温度差が生じやすいからです。

高齢者は体温の調節機能が低下しており、温度差に敏感になります。

場合によってはヒートショックによって、めまいや立ちくらみを起こす恐れがあります。

ヒートショックとは?

急激な温度の変化によって血圧が低下してしまい、めまいや立ちくらみを起こす現象です。

理由2 住宅内の移動がしんどくなる

体力の衰えによって移動がしんどくなり、とくに階段の上り下りがきつくなります。

  • 浴室
  • 寝室
  • トイレ

上記のような毎日利用する部屋が異なるフロアにあると、階段の上り下りが多くなってしまいます。

間取りによっては1日に何度も階段を移動することになるため、体力が衰えた老後にはしんどいでしょう。

理由3 老後にリフォーム費用がかかる

老後に階段の上り下りを楽にするためバリアフリー化する場合、それだけリフォーム費用がかかります。

バリアフリーリフォームの費用相場は、以下のとおりです。

新しい階段に作り替える60万円〜
手すりをつける12万円~
階段に昇降機を設置する50万~800万円

リフォームの内容によっては、かなりの費用が必要になります。

3階建て住居を新築で立てる場合は、あらかじめバリアフリー化しておきましょう。

また、リフォームしてバリアフリー化する場合は、補助金を利用できるか要確認です!

>>バリアフリー化の補助金はこちらの記事で紹介!

3階建住宅 3つのメリット

3階建てにするメリットは以下3つのメリットがあります。

  • 土地の有効活用ができる
  • 見晴らしと日当たりがよい
  • 家族と個人のメリハリができる

どのようなメリットなのか、順番にみていきましょう。

土地の有効活用ができる

3階建てにすれば狭い土地を有効活用でき、必要な部屋数を確保可能です。

住居を縦に広げるため、土地が狭くても合計の床面積は広げられます。

都心部の土地は狭い傾向にあり、広い土地を入手する場合は並びで2筆(土地2つ)必要なので、土地代がかさんでしまうでしょう。

3階建てなら家を縦に展開するため、狭小地を有効に活用できるので、十分な部屋数を確保できるわけです。

日当たり風通しがよい

建物が高くなるので、日当たりと風通しがよくなります。

2階部分をリビングにすれば、風通しがよくなるでしょう。

3階は日当たりがよくなるので、ベランダを設置して洗濯物を干せば、乾きやすくなります。

建物が高くなることで日当たりと風通しのいい住宅になるのが、3階建てのメリットです。

家族と個人のメリハリができる

階数が多いためわけやすく、家族間でのメリハリをつけやすくなります。

一例として以下のように利用すれば、家族全体と個のメリハリがつきやすいでしょう。

1階夫婦用
2階家族共有
3階子ども用

3階を子ども用フロアにすれば、子どもが独立して家を出た老後に3階へ上がる必要が少なくなります。

親と子どもそれぞれ専用フロアを設けておけば、家族間のメリハリをつけやすい住宅になるでしょう。

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3階建住宅を建てた時のデメリット

3階建ての住宅には、以下3つのデメリットがあります。

  • 1階と3階の温度差が大きくなる
  • 間取り次第では上り下りが多くなる
  • 建てるまでのハードルが高い

順番に解説していきます

1階と3階の温度差が大きくなる

3階建てでは1階と3階で温度差が生まれやすく、ヒートショックのリスクが高まります。

住宅全体の温度を調整できる全館空調を導入すれば、温度差が生まれにくくなるので導入を検討しましょう。

間取り次第では上り下りが多くなる

建てる前にしっかりと間取りを考えておかないと、階段の上り下りが多くなってしまいます。

あらかじめ、フロア間の移動が少なくなるような設計にしておきましょう。

上り下りを楽にするために、ホームエレベーターや階段に取り付ける階段昇降機を設置するのもおすすめです。

>>ホームエレベーターについてはこの記事で紹介!

地域によって建築しにくい場合がある

3階建て住宅の場合、建てるまでのハードルが高くなります。

これは、地域によって建築基準法で高さに制限があるからです。

住居の場合、以下5つの高さに対する制限があります。

  • 絶対高さ制限(10mまたは12m)
  • 日影制限
  • 北側斜線制限
  • 隣地斜線制限
  • 道路斜線制限

どの制限が適用されるかは地域によって異なり、場所によっては3階建てを建てる条件が厳しくなります。

3階建てを建てる予定なら、土地を購入する前にどれくらいの高さまで建てられるか、土地を管理している不動産屋に確認しましょう。

老後も安心して住める3階建の住宅にする6つのポイント

「老後に不安がある。とは言え土地が狭いためどうしても3階建てにしたい」という方はおられるでしょう。

ここからは、老後でも安心して住める3階建て住宅にするポイントを6つ紹介します。

  • 階段をゆるい勾配にして手すりをつける
  • ホームエレベーターを設置する
  • 部屋は移動が少ない配置にする
  • 全館空調を設置する
  • 電子ロック・遠隔ドアホンを設置する
  • 3階は子供部屋にする

階段をゆるい勾配にして手すりをつける

体力が低下した老後でも軽い負担で階段を移動するために、あらかじめ階段の勾配を緩やかにして手すりをつけておきましょう。

ほかにも段差を小さくしたり、踊り場やスキップフロアを設けるのも有効です。

フロアの移動は減らせてもなくすのは難しいので、楽に上り下りできるような階段にしておきましょう。

スキップフロアとは?

階層の中間に設ける空間が「スキップフロア」です。

踊り場よりも広いため、リビングや遊び場などのスペースに活用できます。

ホームエレベーターを設置する

ホームエレベーターを設置すれば、フロアの移動が楽になります。

しかし、ホームエレベーターの相場は300万円〜500万円と高額です。

ホームエレベーターよりも低予算で設置できる、階段の手すりに取り付ける階段昇降機を導入するのもいいでしょう。

階段昇降機は椅子に座ったまま階段を上り下りできる設備で、50万円〜150万円とホームエレベーターよりも安価で設置できます。

予算に余裕があるなら、ホームエレベーターや階段昇降機の設置を検討しましょう。

>>ホームエレベーター付きの3階建て住宅はこの記事で紹介!

部屋は移動が少ない配置にする

移動距離が短くなる間取りにすれば、移動の負担を軽減できます。

何度も利用する部屋や毎日利用する部屋は、できるだけトイレや浴室などの水回りに近づけて、移動距離が短くなるように設計しましょう。

またトイレは狭くても大丈夫なので、複数箇所に設置するのもいいでしょう。

設計する際には、老後を見越して生活する上での動線を短くすることが大切です。

全館空調を設置する

全館空調を導入すれば、住居全体の温度をコントロールできます。

全フロアにエアコンを設置した場合では廊下や階段は調節できないため、ヒートショック対策にはならないでしょう。

住宅全体の気温を調節できてヒートショック対策になるため、エアコンより全館空調がおすすめです。

あわせて、気密性と断熱性を高めて、全館空調の効率を上げましょう。

電子ロック・遠隔ドアホンを設置する

電子ロックと遠隔ドアホンを導入しておけば、来客時にわざわざ玄関まで行く必要がなくなります。

リビングに設置しておけば、リビングで来客の対応や、玄関の解錠と施錠ができます。

老後にホームヘルパーを頼る予定なら訪問が増えるはずなので、電子ロックと遠隔ドアホンを設置しておけば便利です。

3階は子供部屋にする

前述したとおり、3階を子ども用のフロアにしておけば、老後は3階まで上がる回数を減らせます。

子どもが自立して家を出た後は、収納スペースにしてあまり使わないものをしまう活用方法も有効です。

あらかじめ大人が3階に行かなくて済む動線を組んでおくのがおすすめです。

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Q&A 老後の3階建住宅に関するよくある質問

一般的な2階建てと比べると、3階建て住居になじみがある方は少ないでしょう。

ここからは、老後の3階建て住居に関する、よくある質問に答えていきます。

3階建て住宅は固定資産税が高くなる?

3階建てだからといって、固定資産税が高くなるわけではありません。

固定資産税は土地と建物にかかるので、3階建てでも土地が狭い場合は、固定資産税は2階建てよりも安くなる可能性はあります。

建て替え・注文住宅に対応する優良な建設会社を見つけるには?

ここまで説明してきた建て替えは、あくまで一例となっています。

注文住宅の設計プランや費用は、施工店によって大きく異なることがあります。

そのときに大事なのが、複数社に見積もりを依頼し、「比較検討」をするということ!

実際に注文住宅を建てるには時間がかかるので、この記事で大体の予想がついた方は早めに次のステップへ進みましょう!

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そんな方は、簡単に無料で一括査定が可能なサービスがありますので、ぜひご利用ください。

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一生のうちに注文住宅を建てる機会はそこまで多いものではありません。

後悔しない、失敗しない建て替えをするためにも、建設会社選びは慎重に行いましょう!

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】タクトホームコンサルティングサービス

タクトホームコンサルティングサービス

亀田融

一級建築施工管理技士、宅地建物取引士。東証1部上場企業グループの住宅部門に33年間勤務。13年間の現場監督経験を経て、住宅リフォーム部門の責任者として部分リフォームから大規模リノベーションまで2,000件以上のリフォームに関わる。2015年に退職して現在は、タクトホームコンサルティングサービス代表として、住宅診断を行う傍ら、住宅・リフォーム会社へのコンサルティング活動を行っている。

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