2023年12月15日更新
ゆったりと暮らしたい!40坪の平屋の家…その価格は?
40坪の平屋の家!その間取りは?
平屋で40坪にすると、比較的ゆとりのある住宅となります。
では間取りとしては、どのようにするのがいいのでしょうか。
家族構成にもよりますが、リビングの大きさや部屋数として何部屋ほど取れるかなどについてご説明します。
家族が利用する部屋を中央部分に配置
40坪ということは130平方メートル程度ありますので、畳では80畳ほどあります。
かなりゆとりのあるスペ-スを確保できるのでさまざまな間取りを考えることができます。
4LDK程度の間取りは、十分に確保することができるでしょう。
家族の各個人の部屋や寝室から、よく使用する洗面所やトイレなどを近くに配置するのが生活導線などからも適しています。
また家族のコミュニケ-ションの場であるリビングやダイニングなどの広さも重要です。
お子様が小さい家庭では、対面式のキッチンにすると様子を見守ることもできますので安心です。
例えば玄関の両サイドに各個人の部屋や主寝室を配置し、リビングダイニングとの間に風呂やトイレ等を配置すると生活導線もスムーズです。
対面式のキッチンならばリビングダイニングのスペースに配置します。
一人当たりに必要な空間は
個人一人当たりが住むために必要な広さは坪数では9坪程度とされています。
例えば家族が4人なら、9坪×4人で36坪はかならず確保したい所です。
40坪の平屋住宅ならばまだ余裕がありますので、書斎や収納スペ-ス、家事室なども計画できます。
家族にあった間取りがかなり自由に設計できますので、様々なプランを構想してより良い間取りの住宅にしてください。
平屋で建てるから・・・気を付ける事
平屋の住宅を建てる場合には、2階建てと比較すると1階部分が広いため、40坪の建物となるとかなり広い土地が必要となります。
それに関連して建築基準法などの点でも注意する点があります。そのような内容についてご説明します。
平屋は高コストになる
平屋は、2階建てなどと比較すると基礎工事の部分がどうしても広くなります。
建物を建てる際の基礎工事は、高額となりますのでそれだけ建築費用が高くなります。
さらに屋根の部分も広くなりますので屋根材がかなりかかります。
建蔽率に関して
40坪の平屋を、40坪の土地に建てられるわけではありません。
建築基準法では建蔽率というものが示されています。
決められた土地の広さに対しては、決まった大きさの建物しか建てられないと定められています。
しかし郊外などでは建蔽率などが定められていない地域がありますので確認してください。
一般的には建蔽率がありますので、駐車場の確保などを考えるとある程度の広さが必要となります。
例えば40坪の平屋の建物を建てたい場合、80坪の土地で建蔽率が50%なら可能です。
この場合には、駐車場も確保できる広さです。
このように土地をかなり広めに確保する必要があります。
平屋建物での屋根断熱
平屋の場合には、屋根の面積が広くなりますので屋根の断熱効果などについては注意が必要です。
建物内に入ってくる経路のうち外部からの熱が侵入するのは、屋根からが15%程度となります。
そのため平屋の場合には、屋根部分の断熱処置が面積も広くなりますので重要です。
屋根の断熱では、断熱層を最低でも10cm以上取る必要があり、気候の暑い地域においては20cmほど確保するのが賢明です。
また断熱材の素材としては、繊維系と樹脂系などがあるのですが、樹脂系のスタイロフォームという素材は断熱性能としては高いのでおすすめです。
通風や採光面では
平屋の場合には、通風や採光の面も配慮してください。
通風面では、日本の場合には季節にもよるのですが南北に風が吹くことが多いです。
そのため通風用の開口部は、南北にとることをおすすめします。壁などを多くして通風を悪くしないように間取りなどにも注意してください。
さらに採光面では、平屋では床面積が大きくなりますので建物の中央部分まで光が届きにくい構造となります。
そのため光が奥の部屋まで入らずに昼間から電灯をつけるというようなことになりかねません。
天窓やハイサイドライトという高窓などで室内に光を取り入れる工夫をしましょう。
もし予算に余裕があれば、中庭などを作ることでプライバシ-を確保しながら採光面も配慮できますので考慮してください。
プライバシーの確保では
平屋で問題となるのは、プライバシーをどう確保するかという点です。
周囲に高さのある建物があるとプライベートな空間をどのようにつくるかが難しくなります。
家族の生活の中心となるリビングをできるだけ他の人の視線が触れにくい場所に配置するなどの間取りを計画する必要があります。
また隣家との窓の高さや道路を歩いている人との目線の高さをずらすために、基礎部分を少し高くしてプライバシーを守るという方法もあります。
少しの高さを変化させるだけで住環境が良くなります。
基礎を高くする場合には、どうしても工事費が高額になります。
しかし防災面で水害などが起きた時には、床下などが浸水しにくいという点や湿気があがりにくいというプラス面もあります。
プライバシーの確保だけでない効果も期待できます。
防犯対策などでは
平屋で気になるのが、防犯面です。
平屋の場合には、戸外に出入りがしやすいので災害の時などはすぐに避難でき好都合です。
しかしその反面、防犯面では外部からの侵入がしやすいという点があります。
開口部となっている玄関や窓などに対する防犯対策を考える必要があります。
窓などは、防犯ガラスなどの割れにくいものを入れるようにすることもおすすめですが、対策のあまり高い塀などで囲いすぎると死角を作ることになりますので外構にも注意が必要です。
防犯カメラやライティングなどを工夫して防犯対策をしてください。
平屋で40坪の家の価格は?
平屋での40坪の建物の価格は、どの程度必要なのでしょうか。
本体工事の費用だけでなく土地の取得にもかなりの諸費用が必要となります。
さらに駐車場や外構工事などにかかる費用なども考慮しなければなりません。
このような点についてご説明します。
建物の価格などでは
40坪の平屋住宅を建てようとすると間取りや建築材料にもよりますが、価格的には2,500万円から3,500万円ほどはかかります。
部屋の数や建物の設備などによっても値段が違ってきますが、価格としては2,000万円よりも安く抑えるというのは難しくなります。
ハウスメーカーなどでは、おおよそ坪単価にすると延べ床面積が40坪ですので、坪単価の相場としては約60万円から80万円程度です。
ただ業者によって相場を延べ床面積でなく施工面積で計算する場合がありますので注意をして確認してください。
さらにさまざまな諸費用が1,000万円前後必要となります。
また土地代も別に必要です。
土地の購入の場合にも諸費用が土地売買価格の5%程度ほどかかると言われています。
特に土地を購入する場合に出費で多くなるものは、仲介手数料だとされています。
ただ不動産会社などが所有している土地であれば購入しても仲介手数料は不要です。
土地のさまざまな条件によって費用の負担も変わりますので購入する場合に条件をよく検討しましょう。
さらに外構工事や駐車場の施工などにも別途費用がかかりますので、計画しておくことをおすすめします。
外構工事と駐車場の施工は、エクステリア関係の同じ業者で工事ができますので予算の見積もりを取ってください。
建て替え・注文住宅に対応する優良な建設会社を見つけるには?
ここまで説明してきた建て替えは、あくまで一例となっています。
注文住宅の設計プランや費用は、施工店によって大きく異なることがあります。
そのときに大事なのが、複数社に見積もりを依頼し、「比較検討」をするということ!
実際に注文住宅を建てるには時間がかかるので、この記事で大体の予想がついた方は早めに次のステップへ進みましょう!
「調べてみたもののどの会社が本当に信頼できるか分からない…」
「複数社に何回も同じ説明をするのが面倒くさい...。」
そんな方は、簡単に無料で一括査定が可能なサービスがありますので、ぜひご利用ください。
一生のうちに注文住宅を建てる機会はそこまで多いものではありません。
後悔しない、失敗しない建て替えをするためにも、建設会社選びは慎重に行いましょう!
この記事の監修者プロフィール

タクトホームコンサルティングサービス
亀田融一級建築施工管理技士、宅地建物取引士。東証1部上場企業グループの住宅部門に33年間勤務。13年間の現場監督経験を経て、住宅リフォーム部門の責任者として部分リフォームから大規模リノベーションまで2,000件以上のリフォームに関わる。2015年に退職して現在は、タクトホームコンサルティングサービス代表として、住宅診断を行う傍ら、住宅・リフォーム会社へのコンサルティング活動を行っている。
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