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2025年03月11日更新
建て替え時の電気・ガス・水道の手続きはどうすればいい?手続きの方法やタイミング、注意点を解説
建て替え時の電気・ガス・水道手続きは、解体工事が始まる前に各会社に連絡しましょう。正しく手続きができていないと、重大な事故に繋がる可能性があるため注意が必要です。この記事では建て替え時の電気・ガス・水道の具体的な手続き方法や手続きに関するよくあるトラブル、注意すべきポイントについて解説しています。
目次
解体工事前にライフラインの撤去が必要!
ライフライン | 連絡タイミング |
電気 | 撤去希望日の2週間以上前 |
電話 | 解体日から数日前 |
ケーブルテレビ | 撤去希望日の1か月前 |
光ケーブル | 撤去希望日の1か月前 |
ガス | 撤去希望日の2週間前 |
水道 | 解体工事前に水道料金の精算 |
浄化槽(汲み取り) | 撤去希望日の1か月以上前 |
建て替えの際には、電気・ガス・水道などライフラインをあらかじめ撤去しないといけません。未撤去だと、解体工事中に重大な事故につながる恐れがあります。
必ず解体工事前に必要な手続きができているか確認しましょう。
ただし、水道に関しては撤去不要です。解体工事中も、解体業者が水道を使用するからです。
なお、解体工事中の水道料金に関しては、解体業者の負担となるか、施主の負担となるかはケースバイケースです。
水道料金を確実に把握するため、解体工事前に水道料金は全て清算しておきましょう。
建て替え時の電気・ガス・水道などの手続きは、撤去希望日から10日~14日前程で連絡するのが一般的です。ただし、繁忙期などですぐに撤去してもらえない場合もあるため、時間に余裕を持って早めに連絡するのをおすすめします。
撤去までの手続き、流れと方法
建て替え時の電気・ガス・水道の手続きは、基本的に以下の流れで行います。
- 撤去依頼の連絡
- 撤去開始(立ち合いが必要な場合あり)
各ライフラインの手続きについて、具体的な方法を紹介します。
電気の手続き方法
撤去依頼の連絡先は電力会社です。電話やインターネットで連絡します。
住いの地域を管轄している電力会社に、「建物の解体工事をするための撤去依頼」と必ず伝えましょう。
正しく伝えないと、電力の供給を停止されるだけで、撤去してもらえない恐れがあります。
電線が撤去されていないと、解体工事中に重大な事故につながる可能性があります。
電力会社に連絡をする際、以下の必要な情報を伝えましょう。
- 撤去する場所の住所
- 契約者の氏名
- 連絡者の氏名
- 連絡先電話番号
- 撤去する時期
- お客様番号およびメーター番号
お客様番号は、電気料金の請求書や検針票に記載されています。
あらかじめ手元に検針票など(お客様番号が記載されている)を手元に用意して連絡するとスムーズです。
電力会社への撤去依頼から、撤去開始まで最短で5営業日かかります。
繁忙期などはさらに時間がかかることもあります。早めに連絡するようにしましょう。
撤去当日は立ち合いが原則必要です。
ガスの手続き方法
ガスを撤去する手続きも、電気の手続きと流れは同じです。
ただし、ガスの種類ごとに連絡先が異なる(プロパン・集中プロパン・都市ガスの3種類ある)ため、それぞれの連絡先を解説します。
また連絡の際は、電気の手続き同様に「建物の解体工事をするための撤去依頼」と必ず伝えてください。
プロパンガスの場合
プロパンガスを撤去したい場合、ガス会社(ガスボンベに書かれています)に連絡をするのが一般的です。
連絡先は、メーターに貼ってある設置会社のケースもあります。
集中プロパンの場合
集中プロパンを撤去したい場合、連絡先は供給会社です。
(集中プロパンとは、1か所にガスを貯蔵して管を通して供給する方式です)
供給会社は比較的小さな会社が多いため、対応が遅くなる場合もあります。
集中プロパンの場合はとくに早めに連絡するのをおすすめします。
都市ガスの場合
都市ガスの場合を撤去したい場合、連絡先は地域を管轄するガス会社です。
大手の会社(東京ガスなど)が管理しているため、連絡後の対応は早いです。
(当日に対応してもらえるケースもありますが、期待してはいけません)
水道の手続き方法
水道を止める場合、連絡先は水道局です。
電気やガスとは異なり、水道の場合は解体工事中も必要なため「撤去」ではなく「清算」の依頼をします。
連絡時には以下の内容を伝えてください。
- 清算する場所の住所
- 契約者の氏名
- 連絡者の氏名
- 連絡先電話番号
- 清算する時期
- 今後の使用予定(清算後の予定・支払い予定者など)
指定された支払い方法で、解体工事開始前の水道料金を清算します。
クレジットカードや口座振替の場合は、自動で引き落としされるので確認しましょう。
浄化槽の手続き方法
浄化槽の連絡先は、清掃業者直接が一般的です。汲み取りを依頼することになります。
もし清掃業者が不明の場合、最寄りの市町村役場へ問い合わせましょう。
汲み取りの料金は、業者が設定しています。
料金がいくらかかるのか、事前に業者に確認しましょう。
撤去手続き、よくあるトラブル3パターン!
建て替え時の電気・ガス・水道手続きに関して、トラブルが起こるケースも珍しくありません。
中でも、電気・ガスの撤去が正しくできていないと、感電など重大な事故に繋がりかねません。
ここでは、よくあるトラブルのケースをご紹介します。
トラブル1. 解体工事中の感電事故
解体工事前に電気設備が正しく撤去されていないと、感電事故に繋がる恐れがあります。
感電による作業員の負、最悪の場合死亡事故へ発展するので注意が必要です。
未撤去の電気設備が事故原因だった場合、施主側が法的責任を問われ、損害賠償を請求されるケースもあります。
感電事故を予防するためには、電力会社への連絡で「解体のための撤去依頼」であることをしっかり伝えることが重要です。
そうしないと、ブレーカーを停止させるだけで電気設備は未撤去のまま残り、感電事故に繋がります。
トラブル2. 電気代や水道代の支払いトラブル
解体工事中の水道代や、仮設電気の電気代支払いについてトラブルになるケースも多いです。
工事で発生する水道代や電気代は、業者側の負担となるケースが多いですが、明確な決まりがあるわけではありません。
電気代や水道代の支払いに関する取り決めがあいまいなまま進めると、トラブルに発展する恐れがあります。
業者との契約前に、解体工事中の電気代や水道代について、どちらが支払うのか明確にしておくと安心です。
トラブル3. 電気やガス撤去の立ち会い日程が確保できない
電気やガス撤去の立ち会い日程が確保できないトラブルも多いです。
撤去工事には、契約者本人の立ち会いが原則必要であることは意識しておきましょう。
撤去依頼の連絡をする際は、日程が調整できるように早目に連絡するのがおすすめです。
どうしても都合がつかない場合、代理人の立ち会いも可能です。
建て替え時のライフライン撤去で注意すべきポイント
建て替え時のライフライン撤去は、正しく行わないと重大な事故に繋がる場合があります。
大きな事故を防ぐため、以下のポイントに注意するようにしましょう。
注意点1. 「解体工事のための撤去依頼」と伝えよう!
電気やガスの撤去依頼では、「解体工事のための撤去依頼」と伝えるのが重要です。
解体工事のための撤去依頼と伝わっていないと、停止処置が取られるだけになってしまう場合があります。
解体工事の際は、メーターなども撤去されていなければなりません。
正しく電気やガスの設備が撤去されていないと、最悪の場合死亡事故に繋がる恐れもあります。
解体工事前に必ず「撤去」されるように注意しましょう。
注意点2. 立ち合いが必要!
電気やガスの撤去作業には、原則契約者本人の立ち会いが必要です。
立ち会いの時間は「午前」か「午後」など広い範囲で指定される場合が多いため、時間に余裕を持って連絡するようにしましょう。
立ち会いができないと、撤去作業を行えない可能性があります。
もし立ち合いがどうしても難しい場合は、代理人に依頼することもできます。
ただし、対応は各地域や会社によって異なる可能性があるため、代理人でも問題ないかその都度確認しましょう。
注意点3. 撤去の連絡は余裕を持って!
撤去の連絡は、スケジュールに余裕を持って早めに連絡するのが重要です。
建て替え時の電気・ガス・水道などの撤去は、撤去依頼の連絡をしてから日数がかかることもあります。
とくに、繁忙期などでは数週間先の撤去予定となってしまう場合もあるので、注意が必要です。
融通を利かせられるよう、スケジュールには余裕を持って連絡するようにしましょう。
建て替え工事後の電気・ガス・水道の利用再開手続き
建て替え工事後に電気・ガス・水道を利用再開するためには、新居で使用開始の手続きが必要です。
また、仮住まいのライフライン利用停止手続きも忘れずに行いましょう。
建て替え後の電気の手続き
手続きのタイミング | 引っ越し後 |
手続き方法 | 電気使用申込書、ネット上から手続き |
立ち会いの必要 | なし |
建て替え後の電気は、事前申請無しで引越当日から利用可能です。
ただし、電気が問題なく利用できるのを確認したら、電気使用開始の手続きを取る必要があります。
電気使用開始の手続きは、電気使用申込書に記入して電力会社に送るか、インターネット上で手続きできます。
申込み不要で電気が使えるからといって使用開始の手続きを怠っていると、突然電気が止まってしまう場合もあるので注意しましょう。
建て替え後のガスの手続き
手続きのタイミング | 引っ越しの1週間前まで |
手続き方法 | ガス会社へ連絡 |
立ち会いの必要 | あり |
ガスの利用再開の手続きは、引越の1週間前までには済ませておくようにしましょう。
基本的には、ガス会社へ電話かインターネット上で手続きができます。
ガスの利用開始には、立ち会いが必ず必要になるため、スケジュールに余裕を持って連絡しておくと安心です。
建て替え後の水道の手続き
手続きのタイミング | 引っ越し後 |
手続き方法 | 水道利用申込書、ネット上から手続き |
立ち会いの必要 | なし |
水道の利用再開の手続きは、引っ越し後に水道利用申込書かインターネット上で手続き可能です。
基本的に水道も、事前申請がなくても引っ越し当日から利用できます。
ただし、手続きを怠ると使えなくなるのも電気と同様です。すぐに手続きを済ませましょう。
Q&A 建て替え時の電気・ガス・水道手続きについて良くある質問
建て替え時の電気・ガス・水道手続きについて良くある質問をまとめています。
解体工事中の電気代や水道代はどうなるの?
業者との取り決めにより異なります。業者との契約前に、解体工事中の電気代や水道代はどちらが支払うのか明確にしておきましょう。
電気の引き込み線を撤去するのに費用はかかる?
原則費用はかかりません。
解体日までにライフラインの撤去が間に合わなかったらどうなる?
重大な事故に繋がる可能性があるため、解体工事開始日が延期になる可能性があります。ライフラインの撤去依頼は、スケジュールに余裕を持って行うようにしましょう。
建て替え・注文住宅に対応する優良な建設会社を見つけるには?
ここまで説明してきた建て替えは、あくまで一例となっています。
実際に建て替えをするべきなのか、リフォームをするべきなのかを検討するためには、プロに現状を相談し、「プランと費用を見比べる」必要があります。
そのときに大事なのが、複数社に見積もりを依頼し、「比較検討」をするということ!
この記事で大体の予想がついた方は次のステップへ行きましょう!
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一生のうちに建て替えをする機会はそこまで多いものではありません。
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