2024年11月07日更新
1000万円以下のローコスト住宅はやばい?間取りや注意点を解説
1000万円以下の建て替えは難しいため、ローコスト住宅でも建て替え費用は1500万円を見込んでおきましょう。
本記事では、ローコスト住宅で建て替えを行う際の費用や、注意点について解説しています。
目次
ローコスト住宅とは
ローコスト住宅とは、一般的な住まいよりもコストを抑えて建てる住宅のことです。
ローコスト住宅は間取りやデザインが決められているものも多く、注文住宅のように自由度は高くありません。
少ない費用で建てる分、住まいの外観や内装はシンプルに作られています。
細かい要望は実現できませんが、部屋数を最低限にして無駄を省けば、二階建ての住まいも建てられます。
ローコストで住まいを建てられる理由
ローコスト住宅は一般住宅よりも少ない費用で建てられますが、新耐震基準も満たして建築されるため、安全性に問題はありません。
ローコストで住まいを建てられるのは、以下の方法で費用を抑えているためです。
- 広告費を削減している
- 間取りや外観を選択制にしている
- 資材を一括で仕入れている
- 低い利益率で多くの顧客に販売している
余分なコストを削減し、コストパフォーマンスの高い住まいを建てられるのがローコスト住宅です。
住まいの間取りや外観は選択制にすることで、資材をまとめて仕入れられるようになります。
担当者と一から間取りを相談する注文住宅と違い、少ない時間で間取りや外観を決めるため、人件費を抑えられるのも特徴です。
ローコスト住宅でも1000万円以下での建て替えは難しい!
残念ながら現在の市場では、建て替えの本体工事費だけでも最低1500万円はかかります。
住まいを建てる際は本体工事費に加えて付帯工事費や諸費用がかかるため、合計で1000万円以下のローコスト住宅を建てるのは難しいといえます。
ハウスメーカーによっては「コミコミ1000万円の家」などのプランでローコスト住宅を販売していますが、実際には外構工事費や諸費用が含まれていないケースも多いです。
プランに含まれている項目はハウスメーカーごとに異なるため、しっかりと確認しておきましょう。
建て替えの予算を確保するのが難しい場合は、住まいのリノベーションがおすすめです。
リノベーションは建て替えよりも少ない費用で、間取りを変更したり設備を新しくしたりできます。
1000万円以内で住まいをリフォームしたい場合は、建て替えではなくリノベーションを検討してみてください。
住宅ローンを活用すれば、建て替えは検討できる
年収300万円以上ある場合は、住宅ローンを利用できる可能性があります。
一般的に住まいを建てる費用の割合は本体工事費が7割、付帯工事費が2割、諸費用が1割といわれています。
建て替えの本体工事費を1500万円とした場合、最低でも約2000万円の資金が必要です。
ただし、建て替え前のローンが残っていると、新たに借入できる金額が少なくなるので気を付けましょう。
1000万円台のローコスト住宅の間取りは?
現在は物価の高騰も関係し、1500万円以下で建て替えを請け負う会社は少なくなっています。
そのため、1000万円台で建てられるローコスト住宅はほとんどないのが現状です。
どうしても費用を抑えて住まいを建てたい場合は、シンプルな平屋の住まいが挙げられます。
2LDKの間取りで、14帖のLDKと6帖の洋室と和室がある平屋です。
洋室はウォークインクローゼット付きで、収納力に優れているのがポイントです。
部屋数を抑えた間取りにすることで、開放的かつローコストな住まいに仕上げています。
ローコスト住宅で平屋をおすすめする理由
費用を抑えて住まいを建てたいときは、二階建てよりも平屋がおすすめです。
ローコスト住宅で平屋をおすすめする理由は以下の通りです。
- 大がかりな足場を設置しなくて済む
- 水回りの設備が1か所で済む
都会は土地代が高く不向きですが、地方で広い土地を確保できる場合は平屋が適しています。
部屋数が少ないと光熱費を抑えられるのもメリットです。
ただし、基礎や屋根の面積が広くなることで平屋の方が高くなるケースもあります。
地域やハウスメーカーによって費用相場は異なるので、平屋と二階建ての見積もりを両方取って検討しましょう。
1500万円でローコスト住宅を建てるポイント
1500万円でローコスト住宅を建てるためには、いくつかのポイントがあります。
住まいの設計や設備を工夫して、安くても快適に暮らせる家作りをしましょう。
間取りや外観をシンプルな設計にする
限られた費用で住まいを建てるためには、内装と外観をシンプルな設計にするのがポイントです。
間取りや外観を凝ったデザインにしたり部屋数を多くしたりすると、費用は一気に高くなります。
部屋数が少なければ、建築材料と工事の手間を両方減らせます。
最もコストを抑えられる設計は、箱型のシンプルな外観で、部屋数が必要最小限に抑えられた住まいです。
優先順位を決めて予算内に収める
家族の希望をすべて反映させると、住まいの設備は充実しても予算オーバーしてしまいかねません。
住まいの部屋数や設備などはあらかじめ優先順位を決めておくと、予算内に費用を収めやすくなります。
譲れない条件を家族で話し合って、費用を抑えつつ暮らしやすい住まいを建てましょう。
土地代を考慮して住む場所を決める
新しく購入した土地に住まいを建てる場合は、土地代も考慮することが大切です。
建物の設備や間取りで費用を抑えても、土地代が高いと予算内で住まいを建てられません。
土地代が高い都心は避けて、郊外や田舎の土地を検討するのがおすすめです。
土地代が安い田舎であれば、限られた予算でも広めの住まいを建てられる可能性が高くなります。
内装や設備にこだわりすぎない
内装の素材や設備のグレードによっても、住まいの費用は大きく上下します。
ローコスト住宅では高額になりやすいオーダーメイド家具を避けて、シンプルな内装を選びましょう。
ハウスメーカーによって費用を抑えられる内装の種類は異なるため、予算や理想のイメージを伝えて担当者と相談するのがおすすめです。
1500万円でローコスト住宅を建てる際の注意点
ローコスト住宅のなかには、保障内容が充実していないものや耐震性が高くないものもあります。
住まいが完成してから後悔しないためにも、注意点を把握しておきましょう。
アフターサポートや保証の内容を確認する
ローコスト住宅で安く住まいを建てても、保障内容が不十分だと将来のメンテナンス費が高くなってしまいます。
住まいを建てる前に、アフターフォローや保障内容はしっかりと確認しておきましょう。
長期的に保証を受けるためには、地域に根付いた工務店や大手ハウスメーカーで住まいを建てるのがおすすめです。
家を建てた後にハウスメーカーが倒産してしまうと、一部保証が受けられなくなってしまうので注意しましょう。
断熱性や耐震性を確認する
ローコスト住宅は一般的な住まいに比べて、断熱性や耐震性が劣る場合もあります。
住まいの耐震性や断熱性を知りたいときは、耐震等級や断熱等級で判断できます。
初期費用が安くても建物の耐久性が低いと、将来的に修理費やメンテナンス費がかかってしまうので気を付けましょう。
また、住まいの断熱性や気密性が低いとエアコンの稼働が増え、光熱費が高くなりやすいです。
建物自体の費用は安くても維持費が高くなってしまわないように、住まいの性能を確認しておくことが大切です。
断熱性や耐震性は税金や保険料に影響する可能性もあるため注意しましょう。
たとえば長期優良住宅の認証を受けると、住宅ローン減税の減税額を上げる事が出来ます。
断熱性や耐震性は長期優良住宅の認定を受ける上で、審査される要件になるため、認証を受ける場合は建物が水準を満たしているか注意が必要です。
また、耐震等級を取得している物件(耐震等級取得物件)の場合は、火災保険料が安くなる可能性があります。
細かい要望は叶えられない
ローコスト住宅は規格型にすることで費用を抑えているため、細かい希望は叶えられません。
個性的なデザインやこだわりの間取りは、ローコスト住宅では実現できない可能性が高いので把握しておきましょう。
どうしても譲れないポイントがある場合は、ローコスト住宅で叶えられるかどうかをハウスメーカーに相談してみてください。
モデルハウスを確認する
ローコスト住宅は費用をできるだけ抑えて建てるため、人によっては安っぽいと感じる場合もあります。
完成してから後悔しないために、あらかじめモデルハウスを確認しておくのがおすすめです。
ハウスメーカーや工務店にモデルハウスがない場合は、過去の施工実績から仕上がりを確認してみてください。
モデルハウスを見て外観や内装に違和感がなければ、実際に建てたときも満足のいく仕上がりになるでしょう。
モデルハウスのデザインや素材を安っぽいと感じた場合は、住まいのグレードを上げるか、他のローコスト住宅を検討してみてください。
Q&A ローコスト住宅でよくある質問
1500万円のローコスト住宅を建てる際によくある質問を紹介します。
- ローコスト住宅は何年もつ?
-
ローコスト住宅の耐用年数は一般住宅と同様に、木造なら30年ほど、鉄筋コンクリート造なら50年ほどです。
- ローコスト住宅をおすすめしない人は?
-
住まいの外観や内装、庭などを細部までこだわって建てたい場合、ローコスト住宅は不向きです。
キッチンや浴室などの水回りに、ハイグレードの設備を導入したい方にもおすすめしません。
- ローコスト住宅のメリット・デメリットは?
-
ローコスト住宅のメリットは、住宅ローンの返済額を抑えられる点や施工期間が短い点です。
デメリットは、設計の自由度が低い点やメンテナンス費が多くかかりやすい点です。
建て替え・注文住宅に対応する優良な建設会社を見つけるには?
ここまで説明してきた建て替えは、あくまで一例となっています。
注文住宅の設計プランや費用は、施工店によって大きく異なることがあります。
そのときに大事なのが、複数社に見積もりを依頼し、「比較検討」をするということ!
実際に注文住宅を建てるには時間がかかるので、この記事で大体の予想がついた方は早めに次のステップへ進みましょう!
「調べてみたもののどの会社が本当に信頼できるか分からない…」
「複数社に何回も同じ説明をするのが面倒くさい...。」
そんな方は、簡単に無料で一括査定が可能なサービスがありますので、ぜひご利用ください。
一生のうちに注文住宅を建てる機会はそこまで多いものではありません。
後悔しない、失敗しない建て替えをするためにも、建設会社選びは慎重に行いましょう!
一括見積もりをする